PDFリーダーのメニューバーを表示させると、文書閲覧だけでなく編集や検索、印刷まで一貫して操作できるため、作業効率が大幅に向上します。ただし、バージョンや環境によってはデフォルトで表示されないことが多く、設定手順を知らなければ思うように使えません。この記事では、代表的な無料・有料PDFビューア(Adobe Acrobat Reader DC、Foxit Reader、SumatraPDF、Okular、PDF-XChange Editor など)における「メニューバーを表示させる」具体的な手順と、さらに便利になる実用テクニックを紹介します。
1. メニュー表示が消えている原因は?
-
設定をシステム全体に適用している
多くのビューアは「常にメニューを非表示」オプションを持っています。誤って有効にしてしまうと、再起動後も消えたままです。 -
フルスクリーンモード
フルスクリーンで作業すると、デフォルトでメニューが隠れます。
→F11→F11で再表示。 -
テーマやUIのカスタマイズ
低コントラストテーマや極端に小さいアイコンを選択すると、UI要素が一部しか表示されないケースも。 -
ビューポートのスケール設定
100 %以下のスケールで設定すると、メニューバーが縮小し見えにくくなることも。
2. Adobe Acrobat Reader DC でメニューバーを表示する手順
-
アプリを起動
Acrobat Reader DC を開きます。 -
ツールバーをカスタマイズ
- 画面上部の
ツール→ツールのカスタマイズを選択。 すべてのツールタブでファイル、表示、編集などの項目をドラッグ&ドロップしてツールバーに追加。適用を押して閉じる。
- 画面上部の
-
メニューを残す設定
- 右上の
⋮アイコン →設定>全般を選択。 - 「ページビューモード」セクションで「メニューを常に表示」にチェック。
- 右上の
-
フルスクリーンモードでの一時表示
Ctrl + Fでフルスクリーン。- スクリーン上部にマウスを移動すると、メニューがスライドイン。
実用テクニック
Ctrl + Shift + Zで「ツールバーを非表示」/「表示」ターボ。Alt + V→Mで「メニューバーを表示」/「非表示」切り替え。
3. Foxit Reader でメニューバーを常に表示
-
Foxit Reader を起動
-
メニュー表示設定
ツール→設定を選択。- 左ペインの
表示を開く。 - 「メニューを最小化」にチェックを外す。
-
ツールバーのカスタマイズ
- メニューバー右側にある
ツールバーのカスタマイズ(ペンアイコン)。 - 必要なアイコン(検索・ページ変換・ハイライト)をドラッグ。
OKで確定。
- メニューバー右側にある
-
ショートカット設定
Ctrl + P(印刷)、Ctrl + F(検索)などのキーボードショートカットで素早く操作。
実用テクニック
Ctrl + Shift + Lでページレイアウトを1ページに固定。- メニューバーの
表示>ツールバーを固定を選択すると、全画面で隠れずに操作。
4. SumatraPDF で隠れているメニューを呼び出す
SumatraPDF は極めて軽量で最小構成のビューアですが、メニューはデフォルトで非表示になっています。
-
ツールバー設定
Settings(Shift + S) →Preferences- 「View」セクションの
Show status barにチェックを入れる。
-
ショートカットで表示
Ctrl + Shift + Bでステータスバーとツールバーを切り替え。
-
カスタムメニュー
File→Add to favorites…で頻繁に使用するファイルを追加。
実用テクニック
Double-Clickでページを拡大/縮小。Ctrl + Shift + Hでハイライトツールを呼び出す(拡張機能をインストール)。
5. Okular(KDE)でメニューを表示させる方法
- Okular を起動
- 設定メニュー
Settings→Configure Okular→View- 「Show menu bar」チェックをオン。
- フルスクリーンでの操作
F11でフルスクリーン。- 右下にマウスを持っていくとメニューが自動で表示。
実用テクニック
Ctrl + Bでブックマークを管理。Ctrl + Shift + Fがフルスクリーン・フレームモードへの切替。
6. PDF-XChange Editor のメニュー表示・カスタマイズ
- 設定アクセス
ファイル→設定(Ctrl + S)
- メニュー設定
UI>MenusでMain Menuが有効。
- ツールバーのカスタマイズ
- メニューの下にある
Customize Toolbarでアイコンを追加。
- メニューの下にある
実用テクニック
Ctrl + Shift + Lでラベルを追加。Escで全ツールを一時的に非表示に。
7. 共通の実用テクニック:キーボードショートカットの自動化
| アクション | キーボード | 目的 |
|---|---|---|
| PDFを印刷 | Ctrl + P |
印刷ダイアログ |
| 検索 | Ctrl + F |
キーワード検索 |
| すべて選択 | Ctrl + A |
全文選択 |
| ツールバーを非表示 / 表示 | Ctrl + Shift + B |
ストレートアクセ |
| ページを横向き表示 | Ctrl + L |
画面を回転(一部ビューア) |
| 注釈を削除 | Del |
アノテーション削除 |
8. 余談:タスクバーやトレイアイコンで操作を簡略化
- 右クリックメニュー
ビューアのトレイアイコンを右クリックすると、開いているファイルの一覧や「印刷」機能が即座に呼び出せます。 - ドラッグ&ドロップ
ファイルをドラッグしてビューアのウィンドウへ落とすと、すぐに開きます。 - 検索バーにURL入力
例えば、file:///C:/path/to/document.pdfを検索バーに貼り付けると即時表示。
9. トラブルシューティング:メニューが表示されないときの対処
-
ビューアを再起動
システムのアップデートや設定変更後に再起動を試す。 -
設定ファイルのリセット
Settings→Reset Settings(一部ビューアのみ)- または
~/.config/内の設定ファイルを手動で削除・再生成。
-
レイアウトソフトウェアの競合
- スクリーン拡張ソフト(DisplayFusion など)が UI の位置を固定している場合は設定を確認。
-
フォントサイズや解像度問題
Display Settingsの DPI を 100 % に戻してみる。
10. まとめ
- 基本は設定画面で「メニュー表示」や「ツールバー表示」を有効に
- フルスクリーン時はショートカット・マウス移動で即表示
- 各ビューア専用のカスタマイズ機能(ツールバーアイコン追加・キーボードショートカット)で作業効率を最大化
メニューバーは便利さの鍵。設定手順はそれぞれ微妙に異なるものの、基本的なパターンは共通しています。少しずつ調整して、自分に最適な作業環境を構築してください。


コメント