PDF閲覧ソフトでツールバーを表示させる方法とカスタマイズ術
まずは「ツールバー」が何を意味するか
PDF閲覧ソフトにおけるツールバーは、ページ移動、ズーム、検索、コメント作成、印刷といった主な機能を一目で操作できる UIです。
閲覧時に便利さと操作性を最大化するために、ツールバーを有効化・カスタマイズすることは必須です。
本記事では、代表的な PDF 閲覧アプリ(Adobe Acrobat Reader DC、Foxit Reader、SumatraPDF、Okular)での表示方法とカスタマイズ手順をまとめます。
1. ツールバーの表示方法(基本パターン)
| ソフト | 表示方法 |
|---|---|
| Adobe Acrobat Reader DC | メニューバー > 表示 → ツールバー → 表示 |
| Foxit Reader | 右上の View メニュー > Toolbar > Standard |
| SumatraPDF | View メニュー > Show Toolbar |
| Okular | ウィンドウ右上の View > Show Toolbar |
共通のポイント
- キーボードショートカットを使うと即座に表示できます(例:
Ctrl+T= ツールバー表示/非表示)。 - 自動で表示/非表示切り替えは「ツールバー非表示時はスペースキーで表示」設定があるソフトもあります。
2. ツールバー設計の基本概念
-
機能の優先順位
- まずは「ページ移動」「ズーム」「検索」など頻繁に使う操作をメインに配置。
- コメントや注釈は「隠しツール」やサイドバーへ。
-
アイコンの一貫性
- 同一アプリアイコンを統一感を保つことで学習コストを下げます。
-
表示領域の制御
- 画面の左下、上部、またはツールバーのオートハイド(スクロールに合わせて自動非表示)を有効にすることで、閲覧スペースを最大化。
3. Adobe Acrobat Reader DC でのカスタマイズ
3.1 ツールバーを表示する
- メニュー →
表示→ツールバー Standard(標準)を選択
3.2 ボタンの追加・削除
- ツールバー上で右クリック →
カスタイズ - 表示したいボタンを選択し「ツールバーに追加」
- 不要なアイコンは同じダイアログで「ツールバーから削除」
3.3 配列の変更
- ドラッグ & ドロップで並び替え
- 「ツールバーのレイアウト」で「縦横」や「ツールバーの折り返し」を調整
3.4 スマートアイコンモード
設定>全般>ツールバーで「スマートアイコンモード」をオンにすると、使用頻度に応じてアイコンが自動的に並び替わります。
3.5 スクリプトで自動化
@echo off
REM Acrobat Reader DC 起動後、自動でツールバーを表示
start "" "C:\Program Files (x86)\Adobe\Acrobat Reader DC\Reader\AcroRd32.exe" -h -o "ツールバーを有効化"
4. Foxit Reader でのカスタマイズ
4.1 ヘッダーとツールバー
View>Toolbar>Standard→ 標準ツールバーを表示View>Customizeでtoolbar→Add buttons
4.2 ボタンの分割 & グループ化
Button Setを作成し、複数ボタンをまとめてカスタムツールバーに配置- 変更後は
Applyで確定
4.3 速度重視のツールバー
- 「Minimal」レイアウトを選択し、アイコン数を最小化
- よく使う機能(ページ移動、ズーム、検索)だけ残すことで、起動時も高速化
4.4 ホットキー割り当て
Tools>Preferences>Keyboard- 任意のコマンドにキーを設定
- ツールバーのボタンに対して
Ctrl+Shift+Nのようなショートカットを利用
5. SumatraPDF での最小構成ツールバー
SumatraPDF は極めて軽量で、デフォルトのツールバーは「表示」メニューだけです。
5.1 ショートカットキーだけを揃える
Ctrl+↑/Ctrl+↓:ページ上げ下げ+/-:ズームCtrl+F:検索
これらを覚えておけばツールバー不要に。
5.2 マウスホイールでズーム
Ctrlキーを押しながらホイール操作でズームアップ/ダウン。Alt+Ctrl+Enterで フルスクリーンに切り替え。
6. Okular でのカスタマイズ
Okular は KDE 系のリーダーで、高いカスタマイズ性があります。
6.1 ツールバーの表示 / 非表示
View>Show ToolbarView>Show Toolbar on Startで自動表示設定
6.2 カスタムグループ作成
Tools>Configure>ToolbarsAddで新しいツールバーを作成し、好きなアイコンをドラッグ
6.3 サイドバーの活用
View>Panels->Bookmarks,Notes,Outline- これらをツールバーにドラッグして、片面で集中できるレイアウトに。
6.4 実用的なショートカット
Ctrl+B:ブックマークCtrl+Shift+N:新しいタブCtrl+Shift+O:ページ番号指定でジャンプ
7. 共通のトラブルシューティング
| 事象 | 起因 | 解決策 |
|---|---|---|
| ツールバーが表示されない | ソフトの設定が「非表示」 | メニューから有効化、または Ctrl+T を押す |
| ボタンがグレーアウトして機能しない | ファイルが読み取り専用 | ファイルを別名で保存、または管理者権限で起動 |
| 画面が固まる / レスポンス低下 | ツールバーに過多なデコレーション | 最小構成に切り替える、あるいはツールバーの自動非表示を有効に |
| カスタム設定が保存されない | アプリの設定ファイルに書き込み権限がない | アプリを管理者権限で起動、または設定ファイルのパーミッションを調整 |
8. まとめ
- ツールバーは閲覧体験の肝で、頻繁な操作をスムーズにすることで PDF を読む時間の半分以上を節約できます。
- 表示方法は基本的に「メニュー → 表示(や View) → ツールバー」。
- カスタマイズは「ドラッグ & ドロップ」や
Configure/Preferencesで自在に操作。 - Adobe Acrobat Reader DC は機能性が高いが重い。
- Foxit Reader は軽量かつ高度なカスタマイズが可能。
- SumatraPDF は「ツールバー不要」で極速起動が魅力。
- Okular はサイドバーと組み合わせたレイアウトが特徴的。
次回閲覧した PDF 文書で「ページ移動」や「検索」をスムーズに行えるよう、ぜひこの記事の手順を試してみてください。


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