PDFのプレビューが表示されないとき、ドキュメントの編集や共有に支障が出ます。
原因はハードウェアの設定からブラウザの拡張機能、PDF ファイル自体の破損まで多岐にわたります。
本記事では、**「PDFプレビューが消えた」**という悩み方に対し、
- 原因を可視化
- 具体的、かつ簡単な対処法を手順化して解説します。
初心者でもわかるように、操作を画像イメージでつなげてお伝えします。
1. PDFプレビューが消える主な原因一覧
| 分類 | 代表的な原因 | 発生しやすい環境 |
|---|---|---|
| ブラウザ | – JavaScript のエラー – 拡張機能が干渉 – キャッシュの破損 |
Google Chrome、Firefox、Edge |
| OS | – セキュリティソフトがブロック – 画面設定(HDMI など)が非表示 |
Windows 10/11、macOS 13 以降 |
| PDF ファイル | – ファイルの破損・再圧縮 – DRM/暗号化 |
Adobe Acrobat Reader、Safari |
| ツール | – PDF リーダーの設定変更 – アップデート失敗 |
Foxit Reader、SumatraPDF |
ここでは「プレビュー」という言葉を使いますが、実際はブラウザ内で表示できる「サムネイル表示」や「プレビューウィンドウ」のことを指しています。
2. ブラウザにおける表示停止を解消する手順
2‑1. キャッシュのクリア
- Ctrl + Shift + Delete(Windows)/ ⌘ + Shift + Delete(Mac)で「閲覧履歴の消去」ダイアログを開く。
- 「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れ、**「消去」**をクリック。
- ブラウザを再起動し、PDF ファイルを再度開く。
キャッシュが古いバージョンと衝突すると、プレビューが正しくロードされないことがあります。
2‑2. ブラウザ拡張機能の無効化
- Chrome / Edge: Chrome メニュー → 「その他ツール」→「拡張機能」
- Firefox: Firefox メニュー → 「アドオンとテーマ」→「拡張機能」
一つずつ拡張機能を無効化し、問題が解消するか確認します。
特に「PDF Viewer」系の拡張、あるいは「広告ブロッカー」が影響しやすいです。
2‑3. JavaScript を有効にする
Adobe Reader のウェブ埋め込み機能は JavaScript が必須です。
ブラウザの設定で「JavaScript が無効化」されていないか確認しましょう。
Chrome: 設定 → プライバシーとセキュリティ → サイトの設定 → JavaScript
Firefox: about:config → javascript.enabled = true
3. OS の設定を見直す
3‑1. 画面外側に PDF が割り当てられた場合
- Windows: Win + P を押して「PC画面のみ」を選択。
- macOS: システム環境設定 → 「ミラーリング」をオフにしてみる。
これにより、PDF ウィンドウがモニター外に飛んでいることを防げます。
3‑2. セキュリティソフトの一時停止
一部のウイルス対策ソフトは、PDF のプレビュー機能を「不正アクセス」と誤認してブロック。
一時的に「リアルタイム保護」を停止し、再度閲覧してみてください。
4. PDF ファイル自体を診断
4‑1. ファイル破損チェック
- Adobe Acrobat Reader で「ファイル」→「開く」を選択し、エラーメッセージの有無を確認。
- 他の PDF リーダー(Foxit, Sumatra, Preview)で開けるか試します。
ファイルが破損している場合
- 再取得: 元のソースからもう一度ダウンロード。
- クラウド同期: OneDrive/Google Drive で同期エラーがないか確認。
4‑2. DRM/暗号化対応
- Adobe Digital Editions や Sony DRM 等で DRM がかかった PDF は、標準ブラウザ内ではプレビューできません。
- これらのファイルは専用リーダーで開くか、DRM を解除(許可がある場合)してから閲覧します。
5. PDF リーダーの設定をリセット
Acrobat Reader の再インストール手順
-
設定のリセット
- Acrobat → ヘルプ → PDF を再構成にチェック → OK
-
再インストール
- 全ての Adobe 関連プログラムをアンインストール。
- 最新版 (2026版) を Adobe 公式サイトからダウンロード。
- インストール中に「セキュリティ」や「プレビューウィンドウ」が有効になっていることを確認。
6. スマートフォン/タブレットでの対策
6‑1. アプリの更新
- iOS: App Store → 【…】→ アプリの更新
- Android: Google Play → 【…】→ アップデート
古いバージョンだと、プレビューが正しく描画されないことがあります。
6‑2. キャッシュクリア(アプリ)
- iOS: アプリを削除して再インストール
- Android: 設定 → アプリ → 対象アプリ → ストレージ → キャッシュをクリア
7. もしそれでも表示されない…追加チェックリスト
| 項目 | チェック |
|---|---|
| PDF ファイルのサイズ | 10MB 超えは軽量化ツールで圧縮 |
| ファイル名 | UTF‑8 以外は日本語含めると読み込み失敗 |
| ファイルの場所 | ネットワークドライブの場合、アクセス権限を確認 |
| ブラウザの「PDF.js」設定 | 拡張機能が無効化されていないか再確認 |
| グラフィックドライバ | 3D Acceleration をオンにする |
| ウイルススキャン | スキャン結果でファイルに異常がないか |
以上のリストを確認しても解決しない場合は、PDF 生成元の担当者に連絡し、別の形式(画像、テキスト)での提供も検討しましょう。
8. まとめ – プレビュー復活の最短ルート
- キャッシュ&拡張機能:一旦全てクリア・無効化。
- JavaScript & セキュリティ:無効化チェック。
- ファイル再取得:破損や DRM であるか確認。
- リーダー再インストール:最新版で設定を初期化。
これらを順に試すことで、95% 以上のケースで PDF プレビューは再表示されます。
万全にチェックしても復活しない場合は、PDF 自体の「リフロー(テキスト再構成)」を試すか、代替フォーマット(画像、Word など)に変換して共有すると、プロジェクトが滞ることなく進められます。
ポイント:
「プレビューが表示されない」→「原因を絞り、手順を一つずつ実行」 が成功の鍵。
毎回同じ問題に直面する前に、この記事のチェックリストに照らし合わせて予防的に対策を行うと、仕事のスピードが大幅にアップします。


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