PDFコピーできないときに試すべき5つの解決策:コピー制限ファイルへの対処法

コピーができないPDFは、仕事や研究でよく直面する悩みの一つです。
「添付ファイルを共有したいが、何故かテキストが選択できない」と感じたとき、
まずは設定やツールをチェックすることで簡単に対処できるケースが多いです。
この記事では、実際にPDFからテキストを取り出すために試すべき5つの解決策を、
具体的な手順と注意点とともに紹介します。


1. PDFの「コピー制限」を確認する

① Adobe Acrobat Reader DCでプロパティを確認

  1. PDFをAdobe Acrobat Reader DCで開く
  2. 上部メニュー 「ファイル」→「プロパティ」 を選択
  3. 「セキュリティ」タブをクリック
  4. 「セキュリティのメソッド」や「制限された機能」が表示される
  • 「コピーとテキスト抽出が制限されている」 と表示されている場合は、
    その通りに閲覧者にはコピーができない仕組みです。
  • ただし、設定によっては「印刷は許可」「テキストの選択は許可」など細かく
    変更されているケースもあります。

② セキュリティ設定を解除(有料版が必要)

  • Adobe Acrobat Pro DC などの有料版を利用すると、
    「コピー制限」や「編集制限」を解除できます。
  • まずは**「ファイル」→「プロパティ」から「セキュリティ」**タブをクリックし、
    「セキュリティメソッド」を「パスワード保護 (制限除外)」に変更します。
  • パスワードが設定されている場合は、制限解除パスワードを入力します。

注意
無許可で制限解除を行うと、著作権で保護されたコンテンツに違反する可能性があります。
必ず著作権者の許可を得てから実行してください。


2. PDFを「画像化」してからコピーする方法

① スクリーンショットで取り出す

制限がかかっていても、PDF自体を画像として取得すればコピーは可能です。

  • Windows では「Snipping Tool」や「Windows + Shift + S」
  • macOS では「Command + Shift + 4」
    でスクリーンショットを撮り、画像からテキストコピー(Mac の場合はスピーチ機能)

② PDFを画像ファイルに変換

  1. **「PDF to Image」**変換ツール(例: Smallpdf, Zamzar, PDF24)を使用
  2. 変換後の画像ファイルを画像ビューアで開き、
    右クリック→「コピー」や**「テキストコピー」**機能を使う

画像化はページ数が多い場合に時間がかかる上、細かい文字は読みづらくなる点に注意。


3. OCR(光学文字認識)でテキスト抽出

① Google ドライブでOCR実行

  1. PDFをGoogle ドライブにアップロード
  2. 右クリック→「Google ドキュメントで開く」
  3. 自動でOCRが施され、テキストとして編集可能に

② 専用 OCR ソフトを利用

  • Adobe Acrobat Pro DC: 「ツール」→「テキスト認識」
  • Microsoft OneNote: PDFを挿入し、「画像からテキストを抽出」
  • 無料ツール: tesseract-ocr, OCRmyPDF, PDF OCR X Lite

OCR は精度が完璧ではないため、誤認識に注意。
行間や単語の区切りが乱れることがあります。


4. コマンドラインツールでコピー制限を解除

① Ghostscript を使った PDF ストリームの再構築

Ghostscript は PDF の構造を再生成できるため、テキストが抽出可能になるケースがあります。

gs -o output.pdf -sDEVICE=pdfwrite -dPDFSETTINGS=/prepress input.pdf
  • input.pdf はコピーが制限されている元ファイル
  • output.pdf は制限が緩和された可能性のあるファイル

② pdftk で再合成

pdftk input.pdf output output.pdf
  • ただし、コピー制限が暗号化で実装されている場合は効果がない
  • もとのファイルが暗号化されていると、Error: Unable to open input file などのエラー

コマンドラインは使いこなすのが難しいため、初心者は上記ツールを避け、
GUI のアプリケーションを利用した方が安全です。


5. オンラインツールで一括処理

5-1. 小さなファイル向けのブラウザベースツール

  • Smallpdf – PDFをアップロードし「PDF to Word」
  • ILovePDF – 「PDFをWordへ」
  • PDF2Go – 「PDFを編集」 → 「PDF to Text」

セキュリティ
企業机で機密情報を取り扱う場合は、オンラインツールは避ける。
それ以外であれば、**「アップロード後直ちに削除」**オプションを利用。

5-2. 大容量ファイル・制限解除が必要な場面

  • Adobe Export PDF (Adobe Acrobat Online) – Adobe の公式サービスで制限を解除し、Word へ変換
  • Zamzar – 多様なフォーマット変換、OCR も可能

これらのサービスは 有料の追加機能を持つ場合が多い。
無料版でも 30 分以内のファイルは制限なく変換できます。


まとめ ― コピーできない PDF をどう対処するか

方法 適したシチュエーション 必要なツール 留意点
1. Adobe Acrobat のセキュリティ設定確認 権限を付与されているか確認したい Acrobat Reader DC / Pro 有料版で制限解除
2. スクリーンショット・画像化 ページ数少、短時間で手軽に OS 標準 文字が小さいと見にくい
3. OCR 印刷版と同じ内容をテキスト化 Google Drive, OneNote, Tesseract 誤認識に注意
4. Ghostscript / pdftk 文字レイヤーが壊れている PDF コマンドライン 暗号化ファイルは不可
5. オンライン変換 クラウドで手軽に変換したい Smallpdf, ILovePDF, etc. 機密情報は避ける

結論
PDF のコピー制限は「パスワード」でかけられていることも多く、
正当な権限がなくしては解除できません。
まずは権利者に許可を得ることが最優先です。
そのうえで上記の手順を順番に試してみてください。

これらのテクニックを駆使すれば、コピーが許可されていない PDF も、
仕事や学習に必要な情報を無理なく取り出すことが可能になります。
ぜひ試してみて、その成果を次のプロジェクトへ活かしてみてください。

コメント