PDF圧縮できない問題を解決!簡単ステップで軽量化する方法

はじめに

PDF は「Portable Document Format」の略で、文書のレイアウトを崩さずに表示できる万能フォーマットです。
しかし、メール添付やクラウドアップロード、ウェブサイトへの埋め込みなどでサイズが大きすぎると手間がかかります。
「サイズが大きすぎて添付できない」「ページ数が増えると閲覧が重くなる」など、PDF を圧縮したいがうまくいかないという悩みは珍しくありません。

この記事では、初心者でもすぐに実践できる簡単ステップを紹介します。
「どうして圧縮できないの?」から「何を使えばいいの?」まで、疑問を一挙に解消します。


1. PDF が圧縮しにくい原因

1‑1. 圧縮前の状態チェック

まずは PDF の「状態」を把握しましょう。

  • 画像解像度が高い(300dpi 以上)は、そのままでは大容量。
  • テキストや図形が画像として埋め込まれている場合は、文字化けせずに再圧縮できません。
  • 埋め込みフォントが多いとサイズが膨らみます。
  • メタデータやバッチ処理で付随する情報もサイズを押し上げます。

1‑2. 圧縮ソフトの制限

  • オンラインツールは無料版で容量制限があります。
  • オフラインソフトは、圧縮アルゴリズムが限られた設定しか提供しないことがあります。
  • 古い PDF バージョン(1.3 等)は新しい圧縮方法がサポートされていません。

2. 画像解像度を下げて軽量化

画像は PDF のサイズを決める最大の要因です。
以下は画像解像度を下げる代表的な方法です。

2‑1. Adobe Acrobat Pro DC の「ファイルサイズを減らす」

  1. PDF を開く → 「ツール」 → 「ファイルサイズを減らす」
  2. 「最適化された PDF」を選択
  3. 「画像」→「圧縮設定」で「JPEG (90%)」を選ぶと解像度が自動で下がります。

2‑2. オンライン圧縮ツール: Smallpdf

2‑3. 画像を個別にリサイズ(手作業)

  1. PDF から画像を抽出
  2. Adobe Photoshop などで解像度を 150dpi 以内に調整
  3. 元の画像を PDF から削除し、再挿入

ポイント:画像を「削除 → 再挿入」する方法は、画像の「最適化設定」よりも精度が高いです。


3. 無駄なフォントを削除

PDF 内に埋め込まれているフォントはサイズを増大させます。

3‑1. Adobe Acrobat のフォント削除

  • 「プロパティ」→「フォント」タブで「未使用フォントを削除」オプションを有効化。

3‑2. PDFtk + Ghostscript でフォント削除

# PDFtk でページを抽出
pdftk input.pdf burst

# Ghostscript でフォントを除外して再結合
gs -o output.pdf -sDEVICE=pdfwrite -dPDFSETTINGS=/default -dEmbedAllFonts=true -dSubsetFonts=true temp-page*.pdf

これにより、利用されているフォントだけが埋め込まれます。


4. スクリプトで自動化(Linux/Mac 用)

GitHub Copilot でも紹介できるよう、シェルスクリプトで圧縮を自動化します。

#!/usr/bin/env bash

# 使い方: ./pdf_compress.sh input.pdf output.pdf
INPUT=$1
OUTPUT=$2

# Ghostscript で画像解像度 150dpi に変更し、フォントを最適化
gs -sDEVICE=pdfwrite \
   -dCompatibilityLevel=1.4 \
   -dPDFSETTINGS=/ebook \
   -dNOPAUSE -dQUIET -dBATCH \
   -sOutputFile="$OUTPUT" \
   "$INPUT"

echo "圧縮完了:$OUTPUT"
  • -dPDFSETTINGS=/ebook はテキスト優先、画像は 150dpi くらいに圧縮します。
  • -dCompatibilityLevel=1.4 は古い PDF も対応。

注意:大容量の PDF だと変換時間が長くなるため、バッチ処理を推奨します。


5. PDF/A 形式への変換で軽量化

PDF/A は長期保存向けのフォーマットで、不要な情報を除外します。

5‑1. Adobe Acrobat で PDF/A へ

  • 「ファイル」→「別名で保存」→「PDF/A」
  • この時点でキャッシュ、メタデータ、リンク情報などが自動で削除されます。

5‑2. オンラインツール: PDF2GO


6. 画像以外の要素でサイズが大きくなるケース

要素 圧縮方法
メタデータ(URL, 創作者名等) exiftool -all= で削除
透明度レイヤー Ghostscript で -dUseBlackAndWhiteImages=true
拡張機能 (AcroForm, リッチメディア) -dCompressStreams=true
コメント・注釈 -dPrintAnnotation で「不要な注釈を削除」

7. 圧縮の品質チェック

圧縮後は必ず以下の項目を確認しましょう。

  1. テキストの検索・コピー

    • 文字化け、検索不可の状態がないか。
  2. 画像の画質

    • 重要な図表が読めなくないか。
  3. レイアウト崩れ

    • 余白や線分のズレがないか。
  4. ページ数

    • 削除したページが残っていないか。

7‑1. PDF 合計サイズの計測

du -h output.pdf
  • 目安:メール添付の場合は 25MB 以内、Google Drive では 100MB 以内が推奨。

8. まとめ:簡単ステップで PDF を軽量化する流れ

ステップ 行うこと ツール
1 画像解像度を確認・下げ Adobe Acrobat / Smallpdf
2 不要フォントを削除 Acrobat / PDFtk + Ghostscript
3 メタデータ・コメントを除去 exiftool / Ghostscript
4 PDF/A 形式へ変換(必要なら) Acrobat / PDF2GO
5 自動化スクリプトで一括処理 バッシュ + Ghostscript
6 結果の品質チェック PDF ビューアで確認

初心者でも「画像解像度を下げる」だけで数ミリバイトも削減できます。
上級者はスクリプトを使って 自動化 し、毎回の作業をさらに短縮可能です。

いかがでしたでしょうか?
今すぐ一瞬で PDF を軽量化できるツールや手順を試してみてください。 もし不明点や追加の要望があれば、コメント欄で気軽にご相談ください!

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