まずはじめに、PDFのページを入れ替える作業は、業務レポートや資料の作成・編集時に頻繁に発生します。しかも、PDFは「固定レイアウト」だからこそ、誤ってページをずらしてしまうと印刷物のレイアウトが崩れる可能性があります。そこで、初心者でも失敗しにくく、かつ無料で使えるツールを紹介します。本文では「ページ入れ替え」「ページ削除」「ページ挿入」といった基本操作を中心に、手順ごとに写真・図の代わりにテキストで視覚的にイメージできるように分かりやすく書きます。
目次
- PDFページ操作の基礎知識
- 無料で使えるツール一覧
- 代表的なツール ① PDF-XChange Editor
- 代表的なツール ② Sejda(オンライン版)
- 代表的なツール ③ Foxit PDF Reader + Foxit PDF Editor(無償版)
- 代表的なツール ④ 無料PDF編集ソフト ⑥ LibreOffice Draw
- よくあるトラブルと対策
- まとめ
1. PDFページ操作の基礎知識
| 項目 | 意味 | 備考 |
|---|---|---|
| ページ入れ替え | 指定したページの順序を変更する | 目的のページをドラッグで移動 |
| ページ削除 | 余計なページを消す | スペースを確保するために便利 |
| ページ挿入 | 新しいページを挿入 | 別ファイルとマージする際に使用 |
| ページ抽出 | 特定ページだけを抜き出す | まとめてエクスポート可能 |
これらは 「ページ編集」 と呼ばれる操作で、ほとんどのPDFツールが備えています。
PDFは元データとして画像やテキストが固定されているため、「ページ単位での入れ替え」 だけを指す言葉もよく使われます。
2. 無料で使えるツール一覧
| ツール名 | 平台 | 無料機能 | 付加機能 | 使い始めに注意 |
|---|---|---|---|---|
| PDF-XChange Editor | Windows | ページ入れ替え、挿入、削除 | OCR、コメント付加 | 有料版にアップデートがあるので、無料版で作業した場合は保存時に水印が入る |
| Sejda(オンライン) | Web | ページ入れ替え、削除 | 画像圧縮、暗号化 | ファイルサイズが30MBを超えると有料になる |
| Foxit PDF Reader | Windows・Mac | ページ入れ替え | 署名、パスワード保護 | 版によっては「Pro」版を勧められることがある |
| LibreOffice Draw | Windows・Mac・Linux | ページ入れ替え | 画像編集、文字挿入 | PDFを編集するとレイアウトが崩れやすいので注意 |
ここでは Windows版のPDF-XChange Editor と Webブラウザ上で完結できるSejda を中心に解説しますが、必要に応じてフォレストやLibreOffice Drawも併せて紹介します。
3. 代表的なツール ① PDF-XChange Editor
ダウンロードとインストール
- 公式サイト(https://www.tracker-software.com/download/xchange-editor)へアクセス
- 「Download」ボタンをクリックし、Windows 版を選択
- インストーラを実行し、標準設定でインストール
- 完了後、起動して「PDFの読み込み」画面へ
ページ入れ替え手順
- ファイル > 開く で対象のPDFを選択
- 右側に「ページナビゲーション」パネルが表示される
- 入れ替えたいページ(例:ページ3)をドラッグ&ドロップで目的の位置(例:ページ1)へ移動
- 画面上部のツールバーにある**「ファイル > 保存」**で上書き保存
| 画像 | 代替テキスト |
|---|---|
| PDF-XChangeでページをドラッグする手順 |
ポイント
- ミスを防ぐために:入れ替えたあと必ず「プレビュー」モードで順序を確認
- 複数ページ同時入れ替え:Shiftキーで複数ページを選択し、一本のドラッグで入れ替え可能
- ページ番号の変更:入れ替え後、ページ右下の「ページ番号表示」をクリックして更新すれば、ページ番号も自動で変わる
ページ削除・挿入
- 削除:削除したいページを右クリックし「ページ削除」を選択
- 挿入:プラグイン「Insert Page」を使用すると、別PDFから指定ページを挿入できる
4. 代表的なツール ② Sejda(オンライン版)
使い方の概要
- ブラウザで https://www.sejda.com/ を開く
- 「PDF Editor」(無料版で最大50MBまで)をクリック
- ファイルをアップロード:ドラッグ&ドロップ、クリップボード経由、Google Drive など
- ツールバーで「ページ」アイコンを選択
- 画面上に表示されたサムネイルを ドラッグで入れ替え
- 完了:左上の「編集」をクリックし、「操作を実行」
- ページ入れ替えが完了したら、「ファイルをダウンロード」
| 画像 | 代替テキスト |
|---|---|
| Sejdaでサムネイルをドラッグする画面 |
利点・欠点
- メリット
- Windows/Mac/Linuxに依存しない
- 3回以内の操作で無料(1時間に3回まで)
- デメリット
- ファイルサイズ上限30MBで無料
- 大規模なファイルは操作が重くなる
- ファイル暗号化に対応していない場合がある
具体的手順
- ページ一覧が表示されたら、任意のページ番号をクリックしドラッグ
- ドラッグ先の 先に空いた番号 が自動的に移動
- 変更を確認し、「操作を実行」
- 右側のプレビューで正しい順序か最終確認
5. 代表的なツール ③ Foxit PDF Reader + Foxit PDF Editor(無償版)
Foxit PDF Reader(閲覧)にページ編集機能はつかないので、**Foxit PhantomPDF(無償版)**が必要です。
- ダウンロード:Foxit公式サイトから「Free Trial」を選択し、無償版をインストール
- インストール後:ファイル > 開くでPDFを読み込む
- ページ入れ替え:ページサムネイルを表示し、ドラッグ&ドロップで入れ替え
- ページ削除:削除したいページを選択し、右クリック > 「ページ削除」
- ページ挿入:別のPDFファイルをドラッグすると「挿入」ダイアログが表示
ポイント
- Foxitは「ページ操作」専用のツールが備わっているので、処理速度が速い
- ファイルが暗号化されている場合は、編集前にパスワードを入力する必要
6. 代表的なツール ④ 無料PDF編集ソフト ⑥ LibreOffice Draw
ダウンロードと設定
- LibreOffice公式サイト(https://www.libreoffice.org/download/download/)からインストール
- 付属パッケージである「PDF Import Extension」を有効化(メニュー > ツール > 拡張機能マネージャー)
- ファイル > 開く でPDFを読み込めば、各ページが図形オブジェクトとして扱われる
操作方法
| 操作 | 手順 | 補足 |
|---|---|---|
| ページ入れ替え | ページタブをドラッグ | ドラッグ & ドロップ |
| ページ削除 | ページタブを選択し Delete キー | |
| ページ挿入 | 「挿入 > ページ」 > 参照ファイル |
注意:LibreOffice DrawはPDFを編集するとレイアウトが崩れやすいので、試行錯誤しながら作業してください。
7. よくあるトラブルと対策
| トラブル | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| ページがずれる | ドラッグ操作中にページにマウスオーバーしすぎた | ドラッグの範囲を狭くし、サムネイルを十分に表示 |
| 保存時に水印が入る | PDF-XChange Editorの無料版の仕様 | 無料版で保存すると「PDF-XChange」を示す水印が追加。水印が気になる場合は、無料版の保存オプションに「水印無し」を選ぶか、有料版に切り替える |
| ファイルが開けない | PDFが暗号化されている | パスワード入力後、「ファイル > 変更 > パスワード保護」 を解除 |
| 大きなファイルで操作が遅い | メモリ不足またはネットワーク速度低下 | Sejdaオンラインではファイルサイズ30MB超を無料で扱えない。別途「Smallpdf」など別ツールを使用するか、ローカルソフトを推奨 |
| ページ順が逆に保存される | ページ番号表示の逆転設定 | 「ファイル > 印刷設定」内の「ページ表示順序」か、**「ページ番号を逆にする」**オプションを解除 |
| ページ番号がそのまま残る | 変更の反映が不完全 | PDF-XChange Editor では「ページ番号貼付」機能があるので、「ページ番号を更新」 ボタンを実行 |
8. まとめ
- 初心者でもすぐに使える無料ツールは多数存在する。
- Windowsなら PDF-XChange Editor
- オンラインなら Sejda
- Foxitは高速で使い慣れるとスピードUP
- LibreOffice Draw はオープンソースでオフラインで作業可能
- 操作手順は共通点が多い。サムネイル表示 → ドラッグで入れ替え → 保存
- 大規模ファイルや暗号化ファイル ではローカルソフトを使うと安全かつ高速。
- 無料版の制限(サイズ上限・水印)がある場合は、必要に応じて有料版を検討。
以下のように操作プロセスを順序立てて行うと、ページ入れ替えに不安は消えるはずです。ぜひ、業務や学習の資料作成に活用してみてください!


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