PDFのページを簡単に入れ替える方法:初心者でもできる手順とツール10選

ページの挿入・削除や順序変更といったPDF編集は、印刷物やレポートを完成させる際に頻繁に必要になります。
しかし「PDF編集は難しい」「専門的なソフトが必要」というイメージを抱えている初心者も多いはず。
実際には、ブラウザ上で完結する無料ツールから、コマンドラインを使えば完全オフラインで操作できる方法まで、さまざまな選択肢があります。

この記事では、

  • PDFページを入れ替える基本的な流れ
  • 初心者でも手軽に使える10のツール
  • それぞれのツールの特徴・メリット・デメリット

を紹介します。ツールが分かれば、数ステップでページ順を任意に組み替えることができるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。


1. PDFページ入れ替えの基本的な流れ

  1. 対象のPDFを開く(オンライン・デスクトップ、いずれでも可)
  2. ページリスト(サムネイル)を表示
  3. 入れ替えたいページをドラッグ&ドロップ
  4. 変更内容を保存(元ファイルに上書き保存または新ファイルとして保存)

この1〜2分で完了するはずです。 ただし、利用するツールによって必要な操作や表示されるインターフェースは異なります。初めに「どんなツールがあるか」を知っておくと、目的に合ったものを選びやすくなります。


2. 使いやすさを重視する!初心者向けのPDF編集サイト 5選

2‑1. Smallpdf(スモールPDF)

特徴 メリット デメリット
オンライン専用、インストール不要 クリック一つで簡単にページを入れ替え 無料版は1時間に最大3件まで
画像・PDFの高解像度保持 ブラウザで完結、どのOSでも利用可能 大きいファイルはアップロードに時間がかかる

操作手順

  1. https://smallpdf.com/ja/reorder-pdf にアクセス
  2. PDFファイルをドラッグ&ドロップ
  3. 画面上でページをドラッグして並べ替え
  4. 「PDFをダウンロード」ボタンで保存

2‑2. ILovePDF(アイラブPDF)

特徴 メリット デメリット
直感的なインターフェース 無料でも5日間無制限使用 オンラインでの操作に慣れる必要がある
変更完了後自動でGoogleドライブやDropboxへ保存可能 連携機能が豊富 大容量ファイルはアップロードオーバーフローが発生しがち

2‑3. PDF2Go(PDF2ゴー)

特徴 メリット デメリット
アップロードなしにブラウザで直接操作 文字や画像の位置調整も可能 文字化けやフォント崩れが起きる場合がある
無料版は広告表示

2‑4. Sejda PDF Editor(セジャダ PDF エディタ)

特徴 メリット デメリット
デスクトップ版も提供 高度な編集機能 (注釈、ハイライト) 無料版は1時間あたり5件まで操作制限
PDFをPDFだけで編集

2‑5. Foxit PDF Editor(フォクシット)

特徴 メリット デメリット
プロフェッショナル向けの機能が充実 使い慣れれば高速操作 無料版は機能制限が厳しい
日本語UIが利用できる

3. コマンドラインで操作する手軽ツール 3選

3‑1. qpdf

コマンド例

qpdf input.pdf --pages . 3 1 2 4 -- output.pdf

上記は1ページ目を3、2ページ目を1、3ページ目を2に順変更し、4ページ目はそのまま置き換える構文です。

特徴 メリット デメリット
軽量 0 からオフラインで操作 コマンド学習曲線が必要
スクリプトに組み込みやすい 柔軟なページ選択が可能 操作がCLIなので視覚的に分かりにくい

3‑2. Ghostscript

コマンド例

gs -q -dNOPAUSE -dBATCH -sDEVICE=pdfwrite \\
-sOutputFile=output.pdf \\
-c "[/CropBox [0 0 595 842] /ImpositionPosition 1 /PageOffset [0 0] ] setpagedevice" \\
-f input.pdf

複雑にも見えるが、簡素化したコマンドでページ入れ替えが可能です。

3‑3. pdftk

コマンド例

pdftk input.pdf cat 3 1 2 output output.pdf

順序を任意に指定して新しいPDFを生成します。


4. まとめ:ツール選びのポイント

シーン 選び方
オンラインで即座に入れ替えたい Smallpdf、ILovePDF 等。アップロード制限はあるが、初心者向けインターフェースが揃う
大量のファイルを一括で処理したい qpdf、pdftk など CLI を利用。スクリプト化し自動化可能
機能が豊富で注釈や署名も行いたい Foxit、Sejda など。無料版で必要十分が使えるか確認
複数デバイスで作業したい Google Drive 統合があるオンラインツール。デスクトップ版も利用し、同期を活用
プライバシー重視(ローカル処理) オフラインツール(qpdf, Ghostscript, pdftk, Foxit)を選択

5. 実際にやってみよう!

  1. まずは Smallpdf で試す
    • インターフェースに慣れるだけで、ページ入れ替えの操作感が掴めます。
  2. 次に qpdf でスクリプト化
    • qpdf input.pdf --pages input.pdf 3 1 2 4 final.pdf などを自分の環境に合わせて調整。
  3. 定期的に変更がある場合はパイプラインに組み込む
    • Bash スクリプトで qpdf を呼び出し、cron などで定期実行。
  4. 結果を社内共有
    • 完成した PDF を Google Drive にアップロードし、共有リンクを発行。

6. よくある質問(FAQ)

質問 回答
PDFのページ番号が入れ替わってもページ番号はそのままですか? いいえ、ページ順が入れ替わるとページ番号も再割り当てになります。ただし、ページ番号が含まれたテキスト(例:"第3章 第5ページ")は自動で更新されないので、必要に応じて編集してください。
PDFに暗号化がかかっていると入れ替えられませんか? 暗号化されている場合は一度パスワードを入力して解凍(復号)する必要があります。許可がない場合は変更できません。
画像や図が崩れないようにしたい 低解像度で圧縮されるオンラインツールは避け、qpdf など透明性の高いツールを使うと良いでしょう。
大量のPDFを同時に入れ替えたい場合 pdftk など CLI 系は cat オプションで複数の PDF を結合・並べ替えることが可能です。
編集した PDF を元に戻せますか? ほとんどのツールは「元に戻す」ことができますが、必ずオリジナルファイルを別にバックアップしておくことをおすすめします。

7. さらに進化したい人へ:PDFのページ入れ替え以外の編集ツール

ツール 主な機能 メリット
Adobe Acrobat Pro DC ページ入れ替え・削除、注釈・署名、OCR、変換 業務標準、Windows/Mac で同一操作感
PDF-XChange Editor 高速、豊富な注釈ツール、OCR 軽量でWindows で高速動作
Notion (PDF統合機能) PDFをページとして埋め込み、メモ+タグ付け 複数の情報を一元管理

8. まとめ

  • 初心者でも簡単:SmallpdfやILovePDFなどのオンラインサービスでわずか数クリックでページ順を入れ替えられます。
  • デスクトップ版:Foxit、Sejdaは無料でも十分活用でき、オフラインで作業したいときに便利です。
  • コマンドライン:qpdf、pdftkはバッチ処理や自動化に最適。学習コストはありますが、スクリプト化すると長く使えるツールです。
  • プライバシー重視:オンラインサービスはアップロード制限やプライバシーリスクがあります。完全オフラインで作業したい場合は qpdf や Ghostscript が安心です。

PDFページ入れ替えは、実際に手を動かすことで覚えられます。まずは軽いタスクでオンラインツールを試し、慣れてきたらCLIツールでより効率化を図るというステップで学んでみてください。何か分からないことがあれば、いつでもコメントで質問してください!

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