PDFアプリ無料!2025年版おすすめツール10選・機能比較・使い方完全ガイド

PDFアプリ無料!2025年版おすすめツール10選・機能比較・使い方完全ガイド

PDF(Portable Document Format)は、文字や図像をそのまま保持する「不変の文書形式」として、ビジネスから教育、個人利用まで広く活用されています。PDFを閲覧・作成・編集するためのアプリは数多く存在しますが、無料でありながら機能が豊富なものはあまり多くありません。ここでは、2025年現在で最もおすすめできる無料PDFアプリを10個厳選し、それぞれの特徴、機能比較、実際の使い方をわかりやすく解説します。

ポイント

  1. 用途別に分類 – ただ読むだけか、編集・作成・共有まで行えるかで選択肢が変わります。
  2. 機能比較表 – 必要な機能が一目でわかるようにまとめました。
  3. 実際の操作手順 – スクリーンショットでは表現しきれない細かいポイントもテキストでフォローします。

① Adobe Acrobat Reader DC – 最も使われている“デファクトスタンダード”

機能 あり なし
PDF閲覧 ✔️
ページズーム・回転 ✔️
コメント・ハイライト ✔️
フォーム入力 ✔️
PDF結合 ✔️
PDFから画像・テキスト抽出 ✔️
デジタル署名 ✖️
OCR(文字認識) ✖️
クラウド同期 ✔️ (Adobe Document Cloud)
カスタマイズUI ✔️

使い方

  1. インストール
    Adobe公式サイトからダウンロードし、指示に従ってインストールします。WindowsとMac両方で動作しますが、バッテリー消費が大きいため、モバイル版は軽量化されたものを使うと良いです。
  2. PDFを開く
    ファイルメニューから「開く」を選択し、対象PDFをドラッグ&ドロップで取り込みます。
  3. コメント機能
    ツールバーの「コメント」をクリックし、ハイライトやメモ等を追加。作業中に共有したい箇所を明確にできます。
  4. PDFの結合
    “ファイル”→“作成”→“複数ファイルを結合”で複数のPDFを一つにまとめます。無料版はページ数に制限はありません。

長所:業界標準でサポートが充実していること。
短所:一部機能(OCRと署名)が有料版に限定されている点。


② Foxit PDF Reader – 軽量で高速な閲覧体験

機能 あり なし
PDF閲覧 ✔️
ページズーム・回転 ✔️
コメント・ハイライト ✔️
フォーム入力 ✔️
PDF結合 ✔️
PDF編集(テキスト/画像) ✖️
OCR ✔️(無料)
クラウド同期 ✔️ (Foxit Cloud)
3D PDF表示 ✔️
セキュリティ機能 ✔️

使い方

  1. インストール
    Foxit公式サイトで「Foxit Reader」をダウンロード。インストールウィザードはシンプルです。
  2. ファイルオープン
    「ファイル」→「開く」またはドラッグ&ドロップ。ウィンドウ分割表示が標準で付いており、同時に複数ページを閲覧できます。
  3. OCR実行
    「変換」→「OCR」に進み、読み替えたいページを選択。言語設定も簡単に切替可能です。

    ※注意点:長大な文書をOCRすると時間がかかるので、一時的にインターネットの高速回線をおすすめします。

  4. PDFの結合
    「ファイル」→「結合」から複数PDFを選択。ドラッグで順序を変更して結合できます。

長所:軽快さに加え、OCR機能が無料で利用できる点。
短所:ページ編集はやや限定的。


③ PDF-XChange Editor – 高機能な編集が可能

機能 あり なし
PDF閲覧 ✔️
コメント・ハイライト ✔️
フォーム入力 ✔️
PDF編集(テキスト・画像) ✔️ (制限付き)
OCR(フルテキスト) ✔️
PDF結合・分割 ✔️
PDF変換(Word、Excel) ✔️(一部機能)
PDF暗号化・パスワード ✔️
クラウド統合 ✖️
カスタムUI ✔️

使い方

  1. インストール
    PDF-XChange Editorは公式サイトから「.exe」/「.dmg」をダウンロード。インストーラーは最小限で済みます。
  2. PDFの編集

    • テキスト変更:対象テキストをクリックし、編集モードに切り替えて変更。
    • 画像挿入/削除:メニュー「編集」→「画像を挿入/削除」で行います。
    • ページの移動・削除:サイドバーのページサムネイルをドラッグ&ドロップで簡単に操作。
  3. OCR実行
    「文書」→「OCR 文字認識」→「単一ページ OCR」または「選択範囲 OCR」で実行。言語辞書をダウンロードすると精度が向上します。
  4. PDFの変換
    「ファイル」→「エクスポート」から「Microsoft Word」や「Excel」を選択。無料版でも一部機能が利用可能です。

長所:編集可能範囲が広く、PDFの作業効率を劇的に上げます。
短所:無料版では一部機能がワトル印や利用制限が付きます。


④ SumatraPDF – 超軽量で初心者向け

機能 あり なし
PDF閲覧 ✔️
ページズーム・回転 ✔️
コメント(基本) ✖️
フォーム入力 ✖️
PDF結合 ✖️
OCR ✖️
クラウド同期 ✖️
3D PDF ✖️
カスタマイズ ✔️

使い方

  1. インストール
    SumatraPDFはオープンソースで、ダウンロードは公式サイト(またはGitHub)から圧縮ファイルを取得して解凍します。インストール作業は不要です。
  2. ファイル開く
    スタートメニューSumatraPDFからPDFを選択。ショートカットキーを使うと、ジャンプやズームを高速に行えます。
  3. 設定
    メニューの「設定」からフォントサイズや配色をカスタマイズ。暗い配色を好む方は「ダークモード」をおすすめします。

長所:ウィンウィンドウを消費せずにスピード感を持って閲覧できます。
短所:編集や追加機能は一切無い。


⑤ MuPDF – コマンドラインと簡易GUIの両面を活かしたツール

機能 あり なし
PDF閲覧 ✔️
ページズーム・回転 ✔️
PDF結合/分割 ✔️
OCR ✖️
画像抽出 ✔️
変換(PDF→画像、PDF→テキスト) ✔️
スクリプト統合 ✔️
GUI ✔️(軽量)

使い方

  1. インストール
    MuPDFは公式サイトでWindows版(.exe)、Linux版(パッケージ)を入手。Macの場合はHomebrewでbrew install mupdfでインストール可能です。
  2. GUI起動
    mupdf(またはmupdf-gl)をダブルクリック。ファイルをドラッグ&ドロップで開くだけで閲覧できます。
  3. コマンドライン

    # ページ結合
    mupdfmerge out.pdf in1.pdf in2.pdf
    
    # 画像抽出
    mutool draw -o page-%d.png -F png input.pdf
    

    スクリプトを書けば自動化も簡単です。

  4. 変換

    mutool convert -o output.pdf input.pdf
    

長所:軽量化とスクリプト対応で自動化やバッチ処理に最適。
短所:GUIは最小限で機能不足。


⑥ PDFsam Basic – PDFの分割・結合・回転・ページ抽出に特化

機能 あり なし
PDF閲覧 ✖️
PDF結合 ✔️
PDF分割 ✔️
ページ回転 ✔️
ページ抽出 ✔️
変換(Wordなど) ✖️
OCR ✖️
クラウド同期 ✖️

使い方

  1. インストール
    PDFsam Basicは公式サイトでダウンロードし、インストーラーを実行します。設定はシンプルです。
  2. 結合
    「結合」タブを開き、複数のPDFファイルをドラッグ&ドロップ。ページ順序を調整し、オプションでページ番号や目次を自動挿入できます。
  3. 分割
    「分割」タブでページ区切り、すべてのページ、またはユーザー指定のページ数に応じて分割設定。自動保存先は任意に指定できます。
  4. ページ抽出
    「ページ抽出」で指定範囲を抽出し、新しいPDFを生成します。高速であり、大容量ファイルでも安定です。

長所:単純な結合・分割を高速に処理。
短所:閲覧・編集機能はほぼ一切ありません。


⑦ LibreOffice Draw – 無料オフィススイート内蔵のPDF編集機能

機能 あり なし
PDF閲覧 ✔️
コメント・注釈 ✔️
PDF編集(テキスト・画像) ✔️
PDF分割・結合 ✔️
OCR(LibreOffice Drawに統合されていないので別サービス) ✖️
PDF変換(Word/Excel) 受講可
クラウド同期 ✖️
カスタマイズ ✔️

使い方

  1. LibreOfficeのインストール
    公式サイトからインストーラを入手し、LibreOffice(Drawを含む)をインストール。Windows、Mac、Linuxで利用可能です。
  2. PDF読み込み
    ファイル開くでPDFを選択。DrawはPDFファイルを編集可能なブロックに変換します。
  3. 編集

    • テキスト変更:テキスト行をクリックして直接編集。書式設定はWordと同様に行えます。
    • 画像挿入挿入画像で簡単に変更できます。
    • レイアウト調整:ページの境界線や余白をドラッグで調整。
  4. PDF出力
    ファイルエクスポートPDFとしてエクスポートで保存。圧縮レベルやパスワード設定も可能です。

長所:オフィススイートの一環として多機能。
短所:大規模なPDFや複雑なレイアウトに対しては一部崩れやすい。


⑧ PDF24 Creator – オフラインで完結する多彩なPDF管理ツール

機能 あり なし
PDF閲覧 ✔️
PDF編集 ✔️(限定)
PDF結合/分割/回転 ✔️
PDFから画像・テキスト変換 ✔️
PDFの作成(Word、Excel、画像) ✔️
クラウド同期 ✔️(PDF24 Cloud)
スキャン(OCRは別) ✔️
カスタムツールバー ✔️

使い方

  1. インストール
    PDF24公式サイトでインストーラをダウンロード。インストール時に「PDF24 Creator」だけを選択すれば、PDF24 Cloudの同期機能は不要にもかかわらず起動されません。
  2. PDF作成

    • 画像からPDF24 Creator画像をPDFに変換で、画像ファイルをドラッグ&ドロップ。
    • 印刷機能:任意アプリ(Word、Excelなど)を印刷時に「PDF24 Printer」を選択すると、直接PDFが生成されます。
  3. 編集
    デスクトップ版(Windows)で「PDF修正」ツールを起動。テキスト変更や画像挿入が可能です(ただし一部制限があります)。
  4. クラウド同期
    PDF24 Cloudにアカウントを作成し、ファイルをアップロード。モバイル版のWebアプリ・ブラウザからも閲覧できます。

長所:Windowsユーザー向けに統合された印刷/作成機能が充実。
短所:MacやLinuxは公式にサポートされていません。


⑨ Xodo PDF Reader & Editor – モバイル重視のオールインワンアプリ

機能 あり なし
PDF閲覧 ✔️
コメント・注釈 ✔️
PDF編集(テキスト/画像) ✔️
PDFの分割・結合 ✔️
クラウドサービス統合(Google Drive, OneDrive) ✔️
OCR(リアルタイム) ✔️
手書き入力 ✔️
マルチプラットフォーム同期 ✔️

使い方

  1. ダウンロード
    AndroidならGoogle Play、iOSならApp Storeで無料ダウンロード。Windows/MacでもWeb版(Xodo PDF)があります。
  2. ファイル管理
    Xodo内部のファイルブラウザでPDFを開くか、クラウドストレージから直接開くことが可能。ドラッグ+ドロップで複数ページも操作できます。
  3. 注釈
    注釈アイコンでテキスト挿入、ハイライト、下線、矢印を追加。注釈は同期したいクラウドに保存されます。
  4. OCR
    スキャンした書類をアップロードすると、OCRが自動で実行され、検索可能なテキストに変換されます。
  5. 手書き
    タッチとペン(Apple Pencilなど)で手書き注釈、署名、図形が描けます。

長所:モバイルとデスクトップで同期が可能。
短所:デスクトップ版はWebアプリに制限されるため、編集機能は限定。


⑩ Microsoft Edge(Windows 10/11)- PDF閲覧と簡易編集機能

機能 あり なし
PDF閲覧 ✔️
変換(文字をコピー、ハイライト) ✔️
コメント(注釈) ✔️
ページ回転/削除 ✔️
OCR(検索は可能だが変換不可) ✔️
クラウド同期 ✖️(OneDriveは別サービス)

使い方

  1. Edgeで開く
    PDFファイルをEdgeにドラッグ&ドロップ。閲覧速度が速く、ズームもタッチやピンチ操作で即座に変更可能です。
  2. 注釈
    右側のペインでペンハイライト下線といったツールを選択。注釈はクラウド同期(OneDrive)で共有できます。
  3. 編集
    テキストの直編集は不可ですが、画像を挿入するために挿入画像ツールを使ってファイルをドラッグします。
  4. PDFの保存
    ファイル名前を付けて保存でローカルまたはOneDriveに保存。PDFのパスワード保護も備えています。

長所:Windows 10/11の標準ブラウザでのPDF機能が向上。
短所:編集機能は限定される。


⑪ pdfplumber – PythonでPDFからテキスト・テーブル抽出

機能 あり なし
PDF閲覧 ✖️
PDF結合/分割 受講可
テキスト抽出 ✔️
表(テーブル)抽出 ✔️
PDF→テキスト/JSON ✔️
OCR ✖️(別サービス)

使い方

  1. インストール
    Pythonが必須ですが、pip install pdfplumberで簡単にインストールできます。

    pip install pdfplumber
    
  2. テキスト抽出

    import pdfplumber
    
    with pdfplumber.open('sample.pdf') as pdf:
        for page in pdf.pages:
            print(page.extract_text())
    
  3. 表抽出

    with pdfplumber.open('sample.pdf') as pdf:
        for page in pdf.pages:
            table = page.extract_table()
            for row in table:
                print(row)
    
  4. JSON保存
    抽出したデータをjson.dump()で保存し、後で分析に再利用することが可能です。

長所:OCRやテーブル解析に特化したPythonライブラリとして人気。
短所:GUIは無いためスクリプトに慣れていない方には敷居が高い。


⑬ 何か特別な機能が必要なら:

機能
高速テキスト検索 greppdftotext(poppler-utils)でシェルスクリプト。
マクロ化 pdftkpdfwrite でUnix系のマクロを組む。
セキュリティ機能 qpdf でパスワード解除や署名。

まとめと最適なツールの選び方

ユースケース おすすめツール
高速閲覧 SumatraPDF、MuPDF
編集・注釈 Xodo、LibreOffice Draw
結合・分割 PDFsam Basic、PDF24、PDF24 Creator
オフライン作成 PDF24 Creator、PDF24 Cloud
モバイル Xodo、MuPDF(Mac版も有る)
コマンドライン・スクリプト MuPDF、pdfplumber、Xpdfツール群
クロスプラットフォーム Xodo、Python+pdfplumber
オフィス統合 LibreOffice Draw、LibreOffice Writer(拡張)
  • 高速かつ軽量:SumatraPDF、MuPDF、MuPDF(GUI)
  • 編集が主:Xodo、LibreOffice Draw、PDF24 Creator
  • 分割・結合:PDFsam Basic、pdfplumber、MuPDF
  • オフラインPDF作成:PDF24 Creator、PDF24 Print Engine

おわりに

無料で利用できるPDFツールは数多く存在し、機能やプラットフォームによって選択肢が大きく分かれます。自身の作業フロー(閲覧だけなのか、編集+クラウド同期まで必要なのか)や使うOSに合わせて「1〜2個」の主要ツールを決めておくと、業務効率が飛躍的に上がります。必要に応じて複数を併用する手法(例:MuPDFで読み込み、Xodoで注釈付け、PDFsamで結合)も有効です。ぜひ参考にしてみてください。

コメント