PDFを扱う場面は、報告書の抜粋や資料の共有、個人情報のマスキングなどさまざまです。そんな中でも「ページを分割したい」という作業は最も頻繁に発生します。
しかし、専用ソフトをインストールするのは面倒、また有料プランが必要な場合もありますよね。
そこで今回は初心者でも操作に迷わない、無料で使えるPDFページ分割ツール10選を紹介します。
用途に合わせて選べるよう、オンラインサービス、デスクトップアプリ、モバイルアプリの3タイプに分けて解説します。
1. ILovePDF(オンライン)
- 公式サイト:https://www.ilovepdf.com/ja/split_pdf
- 主な機能
- PDFをページ順に分割、または指定ページのみ抽出
- 1枚のPDFを複数ファイルに変換
- フリーレベルで1日5回まで使用可(広告表示)
- 使い方
- 「PDFを分割」ボタンをクリック
- 「PDFをアップロード」からファイル選択
- 「すべてのページ」または「指定範囲」を選択し「PDFを分割」
- 完成したファイルをダウンロード
- ポイント
- 直感的なドラッグ&ドロップで簡単
- Googleドライブ、Dropbox連携でクラウドから直接取り込み可
- 無料版でも十分機能、広告が気になる方向けに有料版を検討可
2. Smallpdf(オンライン)
- 公式サイト:https://smallpdf.com/jp/split-pdf
- 主な機能
- ページごとに分割、またはページ範囲を選択
- PDF圧縮機能と組み合わせて軽量化可
- 1日50ページまで無料で使用
- 使い方
- 「PDFを分割」をクリック
- ファイルをアップロード
- 「PDFを分割」オプションで「ページを分割」もしくは「ページ範囲」選択
- 「分割」ボタンを押してダウンロード
- ポイント
- セキュリティ対策がしっかり、暗号化されたリンクで一時保存
- 無料版でも広告は入れず、シンプルなUI
- 企業向けの有料版 (Smallpdf Pro) では、OCR機能が利用可能
3. PDFsam Basic(デスクトップ)
- 公式サイト:https://pdfsam.org/
- 主な機能
- 分割、結合、抽出、回転、ページ削除など多彩
- クロスプラットフォーム Windows / macOS / Linux
- 完全無料、オープンソース
- 使い方
- 「分割」モジュールを開く
- 「ファイルを追加」でPDFを選択
- 「ページ番号で分割」または「等間隔で分割」を選択
- 「開始」ボタンで実行
- ポイント
- GUIはシンプルだが、細かい設定も可能
- コマンドライン版もあり、バッチ処理が行える
- 余計な広告やトラッキングは存在しない
4. Sejda PDF Desktop(デスクトップ)
- 公式サイト:https://www.sejda.com/pdf-desktop
- 主な機能
- ページ分割、結合、回転、削除、圧縮、OCR
- Windows / macOS / Linux (公式では Windows / macOS )
- 有料版と比較しても無料版で多機能
- 使い方
- 「分割」タブへ移動
- PDFをドラッグ&ドロップ
- 「ページで分割」か「ページ範囲で分割」を選択
- 「実行」
- ポイント
- ファイルをローカルで処理するため、ネットワーク越しのプライバシー保護
- 12日ごとに制限がリセット(無料版)
- カスタマーサポートが充実し、FAQも日本語対応
5. PDF24 Creator(デスクトップ)
- 公式サイト:https://tools.pdf24.org/ja/split-pdf
- 主な機能
- PDFの分割・結合・変換・圧縮・パスワード設定
- Windows 10/11に特化したフリーソフト
- Webバージョンもあり、ブラウザ上からも操作可能
- 使い方
- PDF24 Creatorを起動
- 「PDFを編集」→「ページの抽出」
- 抽出範囲を指定
- 「実行」
- ポイント
- GUIのデザインはマイクロソフトのスタイルに近い、初心者にもとっつきやすい
- 企業向けに「PDF24 Server」も提供、複数ユーザーで分割をチームで実行可
- インストール不要のWeb版はブラウザの拡張機能としても使える
6. Split PDF (Google Chrome 拡張)
- 公式サイト:https://chrome.google.com/webstore/detail/split-pdf/dfnkdmlkjldlmbbmbfkjcjnajgogpjdj
- 主な機能
- ブラウザ内で動作するため、インストールも簡単
- PDFを開いたタブから直接分割し、Chromeでダウンロード
- ページ範囲を指定して一括分割
- 使い方
- Chromeウェブストアから拡張を追加
- 分割したいPDFをブラウザで開く
- 拡張アイコンをクリックし、必要なページ範囲を入力
- 「分割」ボタンでファイルを生成
- ポイント
- サーバー側にデータがアップロードされず、完全にローカルで処理
- バックグラウンドでの更新がないので、安心して利用可
- 無料版の機能で十分だが、広告や有料拡張もある
7. iLovePDF アプリ(iOS / Android)
- 公式サイト:https://www.ilovepdf.com/app
- 主な機能
- スマホでPDFを閲覧・分割・結合・圧縮
- QRコードスキャンでファイル参照
- Google Drive、OneDrive 連携
- 使い方
- アプリを起動し、PDFファイルを選択
- 「分割」オプションを選択し、範囲を指定
- 「実行」して生成されたPDFを保存
- ポイント
- タッチ操作に最適化されたUIで、モバイルユーザーに優しい
- バッテリー消費は最小限に抑えられる
- 無料版で機能は足りるが、広告表示あり
8. Foxit PDF Reader(デスクトップ&モバイル)
- 公式サイト:https://www.foxitsoftware.com/jp/
- 主な機能
- PDFの閲覧、注釈、分割、結合、署名、OCR
- Windows, macOS, Linux, iOS, Android 全プラットフォーム対応
- 無料版でも分割、結合は可能(一部機能が有料)
- 使い方
- Foxit ReaderでPDFを開く
- 「ページ」タブから「抽出」を選択
- 抽出ページを入力し、実行
- ポイント
- 軽量ながらも高速に処理できる
- セキュリティ機能(パスワード保護、デジタル署名)も充実
- 無料版で広告はほぼない(アプリ内広告のみ)
9. PDF Split and Merge (PDFSAM) CLI(コマンドライン)
- 公式サイト:https://pdfsam.org/
- 主な機能
- コマンドラインで分割:
pdfsam split -i input.pdf -s 1-3,5-7 -o out.pdf - バッチ処理が容易
- スクリプト化により自動化パイプラインに組み込み可
- コマンドラインで分割:
- 使い方
- Windows PowerShell、macOS Terminal でインストール
- コマンドを入力して実行
- 出力ファイル確認
- ポイント
- GUI無しで完結させたいサーバー環境に最適
- スクリプト再利用可、CI/CI環境でのPDF処理に適合
- ドキュメントは英語がメインだが、コマンドは直感的
10. LibreOffice Draw(オープンソース)
- 公式サイト:https://www.libreoffice.org/
- 主な機能
- PDFを画面内にインポートし、ページごとにコピー・ペースト
- 再構築した PDF をエクスポート
- 無料でオフライン作業可能
- 使い方
- LibreOffice Draw を起動
- 「ファイル」→「開く」でPDFを選択
- 必要なページを別のドキュメントにコピー
- 「ファイル」→「エクスポート」→「PDF形式」で保存
- ポイント
- PDFを編集可能にしたり、ページの順序変更が簡単
- PDF分割のみなら他の作業も同時に行えるためマルチタスク
- 大規模ファイルの扱いはやや重いが、軽い分割作業では十分
まとめ:用途に合わせた最適ツールの選び方
| 用途 | 推奨ツール | 特色 |
|---|---|---|
| オンラインで即時操作 | ILovePDF、Smallpdf | Drag&Drop、クラウド接続 |
| デスクトップで多機能 | PDFsam Basic、Sejda、PDF24 | 無料、広告ゼロ、ローカル処理 |
| モバイルで手軽操作 | iLovePDFアプリ、Foxit Reader | タッチ最適化、クラウド連携 |
| 自動化/スクリプト | PDFsam CLI | バッチ処理、CIパイプライン統合 |
| 編集と分割の両方 | LibreOffice Draw | 既存機能と連携可能 |
どのツールにも無料版は十分な範囲をカバーしています。もし「ページごとに分割」だけを行うのであれば、ILovePDFやSmallpdfのようなシンプルなオンラインツールで作業を終えるのが手間減です。
一方、長期的にPDF作業を本格的に行う方は、PDFsam BasicやSejda Desktopなどのデスクトップ版で、さらに高速かつ安全に処理できる環境を整えると良いでしょう。
ポイントを押さえて選べば、初心者から上級者までスムーズにPDFを分割できるはずです。


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