【初心者向け】PDFをワードで開く方法と注意点:編集・変換も簡単に実践

Word で PDF を開くとき、「開いて編集する」, 「PDF のテキストを Word 文書に変換」, 「PDF を Word に戻して保存」 など、本当にやりたいことに合わせて使い分けることが重要です。
この記事では、初心者の方でも迷わず使える「PDFをワードで開く方法」「編集の注意点」「変換のコツ」を、実際の作業手順とトラブルシューティングを交えて解説します。


Word で PDF を開く前に知っておきたい基礎知識

項目 内容
対応バージョン Word 2013 以降で PDF を読み込み機能が標準搭載
オリジナルと変換後の違い 変換精度は文書構造やフォント、画像の有無に大きく影響
OCR(光学文字認識) スキャンした PDF には自動で OCR を行わない(別途ソフトが必要)
ライセンス サードパーティ Web 変換サービスはプライバシーとセキュリティに注意

① Word で PDF を開く手順(実務でよく使う)

1. Word を起動し「開く」を選択

  1. ファイル -> 開く をクリック
  2. ファイルダイアログで PDF ファイルを選択

    ただし、PDF ではなく「画像」や「スキャン済み文書」の場合は「その他のファイルの種類」から手動で選択する必要があります。

2. 「PDF を編集可能な Word 文書に変換」と表示されたら OK をクリック

  • Word は PDF 内のテキスト、画像、表を解析し、Word のオブジェクトに置き換えます。
  • 変換が完了すると 新しい Word 文書 が開き、オリジナルの PDF は変更されません。

3. 変換後の確認と調整

注意点 具体例
フォント サードパーティのフォントはアノテーションして別途添付、またはシステムにインストールする
テーブル 複雑な表は列幅がずれやセル結合が崩れることがある
画像 DPI が低い場合は画質が劣化;高解像度を保つためには「画像を圧縮しない」設定をチェック
段落スタイル PDF のページレイアウトに合わせて「段落スタイル」を作成し、整形を行う

4. 変更内容を保存

  • Ctrl + S で Word 文書として保存し、必要に応じて ファイル -> 名前を付けて保存 から PDF へ再変換できます。

② OCR を利用したスキャン版 PDF の扱い方

Word だけではスキャンされた PDF はそのままテキストとして解釈されないため、以下の手順で OCR を補完します。

1. Adobe Acrobat DC で OCR 実行

  1. PDF を Acrobat で開く
  2. ツール > 文字認識 > スキャン済み文書をテキストに変換
  3. 変換成果物を「Word(*.docx)」としてエクスポート

2. Google ドライブ(オンライン OCR)を併用

  1. Google ドライブに PDF をアップロード
  2. 右クリック > Google ドキュメントで開く
    • 文字認識が自動的に実行され、テキスト編集が可能
  3. Google ドキュメントから「ファイル」 > 「ダウンロード」 > 「Microsoft Word (.docx)」で取得

3. 無料のオンライン変換サイトを利用する場合

サイト 特徴 注意点
Smallpdf シンプル、ドラッグ&ドロップで即変換 データ漏洩リスク、ファイルサイズ制限
ILovePDF OCR と PDF の結合・分割機能も充実 1日あたりの変換回数制限
PDF2Go カスタム設定が可能 高度な画像処理は不足

セキュリティ対策:機密情報を含む文書はオフラインで変換できるアプリ (Adobe Acrobat, Foxit PhantomPDF など) を推奨します。


③ Word で PDF を編集する際のコツと落とし穴

コツ 補足説明
段落ごとにスタイルを適用 PDF から変換した段落は「標準」スタイルに貼り付けられることが多い。スタイルを作ることで書式統一が容易です。
表の列幅リセット 行を選択し「表ツール」→「レイアウト」→「最適化」で列幅を自動調整します。
画像の再配置 画像が多重重ねで配置されていると、クリックしても移動できないことがあります。画像を選択してから「図」を開き、「配置」へ行き、順序を確認。
ページセクションの分離 PDF のレイアウトをそのまま保ちたい場合、セクション区切りを挿入 (Ctrl + Enter) するとレイアウトが崩れにくくなります。
PDF へ再変換の品質チェック Word → PDF 保存時に「圧縮」設定がある場合、画像 DPI やフォント埋め込み設定を確認しておきます。

1. 重要な文字列の検索と置換

「Ctrl + H」で検索・置換は強力ですが、PDF からの変換ではハイフンや改行コードが挿入されることがあります。

  • ヒント:検索式に - を使用し、- の後に + を付けることで連続ハイフンをまとめて検索できます。

2. 文章構造の再構築

PDF は「ページ単位」の文書構造であるため、Word 側で「見出し1/2/3」スタイルを適用し、アウトライン(ページ 目次)を自動生成すると、さらに編集しやすくなります。


④ Word で PDF を編集後に再度 PDF に変換するポイント

ステップ 詳細
1. ファイル > 形式を変更 「PDF (標準)」を選択し「圧縮」ダイアログで「高品質」または「オンライン最適化」を選択
2. PDF オプション 「ドキュメントの内容」を「文書全体」または「範囲」で選択。必要に応じて「画像の圧縮」を「低解像度に設定」
3. タイトルとメタデータの入力 「詳細オプション」タブでタイトル、著者、キーワードを入力すると検索時に有利
4. 出力前の確認 「プレビュー」機能で変換後のレイアウトを確認。特に画像の位置ページ番号を最終チェック

注意:ページ番号やフッター・ヘッダーは、PDF へ変換するたびに更新されることがあります。Alt + F9 で見出しとセクション番号を確認してから保存。


⑤ よく起きるエラーと対処法

エラー 原因 解決策
「変換時にファイルが開いている」 既に別タブで同一 Word ファイルが開かれている Word をすべて閉じて再起動
「フォントが埋め込まれていない」 PDF に埋め込みフォントが無い Word の「ファイル」>「オプション」>「保存」>「PDF のフル埋め込みを確実に」
「画像が欠けている」 変換時に画像形式に変換できず 変換設定で「画像形式を保持」または「JPEG を 200% 解像度に設定」
「文字化け」 ファイルが UTF-8 でない 「ファイル」>「情報」>「文書のプロパティ」から「言語設定」を「日本語」に変更

⑥ Word 以外の代替ツール ― 実務で使える「PDF→Word」チェーン

ツール 料金 主な長所 主な短所
Adobe Acrobat Pro DC 月額/年額 高精度 OCR、PDF 作成・編集 コストが高い
Foxit PhantomPDF 一括購入またはサブスク 軽量、OCR 機能 UI が若干古い
Nitro PDF Pro 一括購入 Windows 版に強み Mac 版は機能制限
LibreOffice Draw 無料 無料での PDF 編集 変換精度が低め
Google Workspace 無料/有料プラン オンラインで共同編集 変換に限界がある

おすすめ:最初は Microsoft Word で試し、精度が足りない場合は Adobe Acrobat を試すのが「費用対効果」の観点でバランスが取れます。


⑦ まとめ

  • Word 2013 以降は PDF を「開く」だけで編集可能に変換できるが、フォーマットの崩れが起きやすいです。
  • OCR を使う場合は Acrobat などの専用ツールが必要で、オンラインサービスは機密情報に注意。
  • 編集後の再変換では「圧縮」「メタデータ」「ページレイアウト」設定を見直すと良い。
  • 変換精度を上げたいときは、段落ごとのスタイルを統一し、表の列幅を手動調整すると見た目が安定します。
  • エラーが起きたら:まずはファイルを閉じて Word を再起動し、フォント埋め込み画像設定を確認する。

Word での PDF 作業は、最初は「変換=編集」の簡易手段として手軽に使える点が大きな強みです。慣れてくると、スタイル設定やページ区切りを活用して、PDF と同等のレイアウトを保ちながら自由に編集できるようになります。ぜひこの記事で紹介した手順とテクニックを実務に取り入れて、作業効率と品質を同時にアップさせてください!

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