PDFファイルを無料で作成・編集・変換できるツール&サービス徹底比較2024

PDF ファイルはビジネス資料、学術論文、契約書類など多岐に渡る用途で不可欠なフォーマットとなっています。2018 年以降、Adobe Acrobat 系ソリューションの普及率は高いものの、無料で使える品質の高い PDF ツールも増えてきました。2024 年時点で注目される無料サービスを「作成」「編集」「変換」の三つの観点から徹底比較し、利用シーン別におすすめの組み合わせを紹介します。


PDF を「作成」する際に重視したいポイント

  1. ファイルサイズの圧縮 – デスクトップ版での保存時に自動圧縮が入っているか
  2. セキュリティ機能 – パスワード保護やページごとのアクセス制限が付与できるか
  3. クラウド連携 – Google Drive や OneDrive へ直接保存できるか
  4. 多様な入力形式 – Word, Excel, PowerPoint だけではなく画像・スキャンデータからも作成できるか

1. 無料で使える PDF 作成ツール

ツール 主な特徴 無料機能の制限 推奨利用シーン
LibreOffice Draw 無料でオープンソース、PDF/画像へのエクスポートが可能 高画質画像での出力は設定が必要 複合レイアウトの資料作成
PDF24 Creator Windows 専用。多機能な PDF 作成・結合・分割 オフィスアドオンは有料 Windows エンドユーザーでスピード重視
Scribus 本格デザイン向け、排版も行える 初心者には学習コストが高い プロのレイアウトデザイン
Google Docs クラウドベースのワークスペース ページ数・画像サイズの上限が設定される チーム共同執筆
Canva デザインテンプレート多数、PNG → PDF 変換付き 画像圧縮の調整は制限 SNS向け資料・簡易企画書

おすすめ組み合わせ

  • Google Docs → PDF24 Creator
    Google Docs で文章を作成し、PDF24 でダウンロード→一括圧縮 →クラウドにアップロード。高速でセキュリティ強化も可能。

2. PDF を「編集」する際の無料ツール

編集機能を無料で使えるものは少ないものの、以下のツールは無料版でも十分に実用的です。

ツール 主な編集機能 無料機能の制限 推奨利用シーン
PDF-XChange Editor テキスト修正、コメント、ハイライト オーバーレイ印刷は有料 低コストのテキスト修正
PDFescape (Web) フォーム入力、コメント、簡易編集 ファイルサイズ 10 MB まで 軽量な修正・注釈
Sejda PDF Editor テキスト挿入・削除、ページ削除 3 つの編集タスクまで/日 一般的な日常業務
Smallpdf (Web) 署名、OCR、ページ削除 1 日 2 PDF まで チーム内の簡易共有
LibreOffice Draw テキスト編集、画像挿入 大規模ファイルは動作が重い ドキュメント修正時のデスクトップ代替

おすすめ戦略

  • Sejda PDF Editor + Smallpdf
    複数ページのページ削除は Sejda で、署名は Smallpdf で完結。Web ベースのため OS を問わず使用でき、ファイルサイズ制限も比較的緩め。

3. PDF を「変換」する際に無料で揃えるべきツール

PDF を他のフォーマットへ変換する際は、変換精度とプライバシー保護が重要です。

ツール 変換先 無料機能の制限 主な強み
Adobe Acrobat Reader DC JPG, PNG, Word (PDF から Word) 1 タスク/日 1 回 Adobe の安定度
Zamzar JPG、PNG、DOCX、OFD 50 MBまで、速度制限 オンラインで簡単
GIMP PNG、JPEG、PDF へのエクスポート 機能は画像編集中心 高品質ビットマップ制御
Microsoft Word(2007+) PDF → DOCX 1 ページ/回 Windows 標準機能
ILovePDF JPG, PNG, EPUB, OCR 5 PDF/日 すべての変換が 1 クリック
LibreOffice PDF → ODT, DOCX 画像解像度は設定が必要 デスクトップで高速

実践的な組み合わせ例

  • Adobe Acrobat Reader → ILovePDF → Google Drive
    Adobe Reader でダウンロード → ILovePDF で文書変換 → 解析された Word を Google Drive に保存。パスワード付き PDF の場合は ILovePDF の「Password Removal」オプションで解読。

4. PDF で「共同作業」を行う際に便利なサービス

共同編集やコメントの収集・承認を円滑に行うための無料サービスを紹介します。

サービス 共同編集機能 コメント機能 アクセス権設定 無料制限
Google Workspace (無料版) PDF 共有リンクで閲覧のみ コメント/チャット オーナー・編集者・閲覧者 ドライブ 15GB
Microsoft OneDrive PDF 共有リンク コメント/変更履歴 共有リンクの権限設定 ドライブ 5GB
PDFescape (Web) 埋め込みフォーム コメント なし 10 MB
DocuSign (Free trial) 電子署名 承認フロー 署名者限定 無料トライアル期間 30 日
Zoho Docs PDF → 変換→編集 コメント アクセス権 ドライブ 5GB

フロー例

  1. Google Docs で原稿を作成 → PDF 出力
  2. PDFescape で注釈・コメントを追加 → Google Drive へアップロード
  3. DocuSign で最終版に署名を集める
  4. Microsoft OneDrive へ保存し、チーム全員で閲覧・編集

5. 無料ツールを組み合わせる際のコツ

コツ 具体例
一括スクリプト PowerShell / Bash で wgetconvert を組み合わせて PDF を圧縮・変換。
オフラインとオンラインの併用 オフラインはローカルで編集、オンラインは共有&コメント。
クラウドストレージを統合 Firebase/Fedstorage で自動同期。
バッチ処理 12 万ページの資料を同時に変換する場合は LibreOffice --convert-to pdf:writer_pdf_Export --headless を利用。

まとめ:2024 年の無料 PDF ツールのベストプラクティス

  1. 作成
    Google Docs → PDF24 Creator で軽量ながら高品質のPDFを迅速に作成。
  2. 編集
    Sejda PDF Editor(テキストやページ削除)+Smallpdf(署名)で完全編集一括。
  3. 変換
    Adobe Acrobat Reader DC で変換が必要な場合は、ILovePDF の 1 クリックで変換。
  4. 共同作業
    Google DriveDocuSign で文書の配布・署名をスムーズに。

これらのツールを組み合わせることで、月あたり数千ドルをコストヘッドする有料ソフトウェアに頼らずとも、フル機能の PDF ワークフローを構築可能です。ぜひ試す際は「ファイルサイズ」「プライバシー」「権限管理」に注意し、チーム全体で最適なフローを確立してください。

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