PDFを1枚の紙に収めるために作ったものは、思わぬところでサイズが大きくなり、メール添付やクラウドアップロードに苦労することがあります。特に5 MB以下に抑えたい場合、圧縮率や画質のバランスを考えながら「どの方法・ツールを使うか」が鍵になります。本記事では、ダウンロードも不要でブラウザ上だけで完結できる無料ツールを3つ紹介し、実際の圧縮手順とコツをわかりやすく解説します。
1. Smallpdf – オンライン圧縮で手軽にサイズ短縮
Smallpdf は、PDF の圧縮・変換・結合など多彩な機能を備えたサービスですが、無料版でも十分に高性能です。ブラウザだけで利用でき、インストール不要という点が初心者にもおすすめです。
使い方ステップ
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Smallpdf の公式サイトにアクセス
https://smallpdf.com/jp/compress-pdf -
「ファイルを選択」ボタンを押して圧縮したい PDF をアップロード
・ドラッグ&ドロップで簡単に選択可能
・サイズ制限は 5 GB まで(無料版) -
圧縮レベルを選択
- 「標準圧縮」: 画質をそのままに容量を減らす
- 「高圧縮」: 画像を圧縮して画質が多少落ちても容量を大幅に減らす
-
「圧縮開始」 をクリックし、処理完了まで待機
(アップロードや処理時間はファイルサイズやインターネット環境に左右されます) -
ダウンロード
- 画面右側の「ダウンロード」ボタンから圧縮済み PDF を取得
ポイント
- 画像解像度を自動で下げるため、写真付きの資料もファイルサイズが約 30 %〜50 %に縮小します。
- 安全性を重視:サーバーへのアップロードは HTTPS で暗号化、3 時間経過でファイルは自動削除されます。
- ブラウザで完結:特にファイルをダウンロードしてから再アップロードする手間が省けるので、時短にもなります。
2. ILovePDF – 無料版で可能な PDF 圧縮
ILovePDF は日本語対応のオンライン PDF 編集サービスです。圧縮以外に分割・結合・編集機能も備えているため、一次的に PDF を圧縮しつつ他のタスクも並行して処理したい人に向いています。
使い方ステップ
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ILovePDF のサイトへ移動
https://www.ilovepdf.com/ja/compress_pdf -
ブラウザ上で 「PDF ファイルを選択」 をクリック
- 既存のファイルをアップロード
- もしくは Google Drive/Dropbox から直接取得
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圧縮オプション
- 「圧縮(高)」で画質を犠牲にして容量を最大で 90 % まで削減
- 「標準圧縮(中)」で画質を保ちながらも画期的なサイズダウン
-
作業が完了したら 「ダウンロード」
- 必要に応じて Cloud ストレージへ直接保存も可能
さらに便利な機能
- PDF クリップ:余分なページを削除し、サイズ短縮を追求
- 画像の解像度を手動で調整:圧縮時に「画像品質」を細かく設定できるため、用途に合わせた画質調節が可能
注意点
- 無料版は 1日 10 回までの制限(圧縮ファイル総容量が 20 MB)がありますので、頻繁に大きな PDF を扱う場合は有料プランも検討。
- アップロード時のプライバシーについては、業務上の機密文書を扱う場合は事前に利用規約と個人情報保護方針を確認してください。
3. PDF24 Tools – デスクトップアプリ&オンライン同時利用
PDF24 Tools は、ブラウザのオンライン版と、Windows 用の無料デスクトップアプリが連携できるのが特徴です。オフラインでも作業したいときに便利です。
使い方(ブラウザ版)
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PDF24 Tools Web を開く
https://tools.pdf24.org/ja/compress-pdf -
ファイルをドラッグ&ドロップ
- 最大 100 MB の PDF まで無料利用可能
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圧縮オプション
- 「高圧縮」: 画像の解像度を下げることで容量を 5 MB 以下に落とし込む
- 「低圧縮」: 画質を重視したい場合に選択
-
処理完了後にダウンロード
- 右上に表示されるダウンロードリンクをクリック
デスクトップアプリでの圧縮
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PDF24 Desktop をインストール
- Windows 10以降対応、無料でダウンロード
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アプリ起動後、「Compress PDF」機能を選択
- ローカルファイルをドラッグ&ドロップで読み込み
-
画質設定
- 画面右サイドパネルで「画像品質」スライダーを調整
- 「ファイル形式」も「PDF/A」に変換して、互換性を確保
-
保存先を指定
- 圧縮後のファイルを任意のフォルダに保存
PDF24 のメリット
- 高速処理:ローカルで行うため、アップロード時間やサーバー負荷は不要。
- 細かい設定機能:画像の DPI を 72、150、300 から選べる。
- オープンソースの一部:無料で使い続けられる信頼性。
4. ファイルサイズダウンの一般的なコツ
画像の最適化
- 画像を PNG から JPEG に変換するとファイルサイズが大きく削減できます。
- 画像解像度 300 dpi → 150 dpi に変更すれば、可視的な品質低下もほとんど感じないケースが多いです。
フォント埋め込みの管理
- すべてのフォントを埋め込む必要がない場合、**「フォントを最小化」や「サブセット」**機能を使うとサイズが縮小します。
ページの削除・編集
- 不必要なページが含まれている場合、削除(または印刷範囲を調整)することでファイルサイズが下がります。
- 「注釈」や「注記」が多いと、それ自体が容量の原因になるため、可能なら画像化してから圧縮すると良いでしょう。
5. まとめ — 5 MB以下へ圧縮するポイント
| ツール | 対応OS | 圧縮レベル | 付帯機能 |
|---|---|---|---|
| Smallpdf | ブラウザ専用 | 標準/高 | データ自動削除 |
| ILovePDF | ブラウザ専用 | 高/中 | Google Drive 連携 |
| PDF24 Tools | ブラウザ/デスクトップ | 高/低 | 画像 DPI設定 |
- まずはオンラインツールで軽く試す。
- 画質をなるべく保ちつつ 画像の解像度↓。
- 余分なページや注釈を 削除。
- 必要に応じて デスクトップアプリへ移行し、高度な設定を行う。
5 MB 以下に到達できなかった場合は 「画像を圧縮」→「ページ数を減らす」→「フォントをサブセット化」 を順に試すとほぼ確実に達成できます。
最後に、業務資料や個人情報を扱う場合は、アップロード先の安全性、プライバシーポリシーを必ず確認した上で使用してください。これで、メーリングやクラウドへのアップロードが楽に、そして安全に行えるはずです。お役に立てれば幸いです。


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