はじめに
PDF 形式で保存した資料は、ファイルサイズが大きくなるとクラウドへのアップロードやメール送信に手間がかかります。
特に3 MB以下に収める必要が出てきた場合、画像解像度の調整や不要なメタデータ削除、圧縮ツールの活用といったテクニックが有効です。
この記事では、初心者の方向けに「PDF ファイルを 3 MB 以内に圧縮する」の疑問に答えながら、具体的な手順とツールを紹介します。ぜひ参考にして、ファイルサイズをスマートに削減してみましょう。
1. なぜ 3 MB 以内に制限があるのか
1‑1. メール添付の上限
多くのメールサービスでは添付ファイルの上限を 25 MB 前後に設定していますが、社内サーバーやクラウドストレージはそれより小さい制限を設けているケースもあります。
1‑2. ウェブページへの埋め込み
Web ブラウザで PDF を表示する場合、読み込み速度を向上させるために3 MB前後が目安とされています。
1‑3. スマホ利用時のデータ通信量
モバイルデータ通信の際はファイルサイズをできるだけ小さく、通信費用やデータ残量を節約したい場合があります。
2. PDF サイズを圧縮する前に確認すべきポイント
| ポイント | 目的 |
|---|---|
| 内容の確認 | 画像・図表が多すぎないか、不要なページが含まれていないかチェック |
| テキスト vs 画像 | テキストを画像化していると圧縮が効きにくい |
| フォント埋め込み | フォントを別ファイルに分離することで軽量化 |
| 解像度 | 72 dpi が十分なら 300 dpi まわりに下げる |
3. 手動でサイズを減らす簡単手順
3‑1. 画像の解像度を下げる
- PDF を Adobe Acrobat Pro(あるいはフリーの PDF 編集ソフト)で開く。
- 「ツール」→「印刷制作」→「ファイルを最適化」 を選択。
- 画像セクションで「解像度を 150 dpi(または 72 dpi)に設定」し、保存。
ポイント:写真は解像度を下げると鮮明さが損なわれますので、必要に応じて適度に調整。
3‑2. フォントをサブセット化
- PDF が多くのフォントを埋め込んでいると大きくなります。
- 「ファイル」→「プロパティ」→「フォント」 を確認。
- 不必要なフォントを削除し、使用している文字だけを埋め込む設定に変更。
これだけで数百キロバイトを軽くできます。
3‑3. 不要ページを削除
- 目立たないバックグラウンドページや余談ページがある場合は除去。
-
「ページ」→「ページを削除」 で選択範囲を削除。
備考:削除した後は「PDF を保存」→「名前を付けて保存」で別名保存すると元データを残せます。
4. 無料オンラインツールで圧縮する方法
| ツール名 | 特徴 | 使い方 |
|---|---|---|
| Smallpdf | 直感的 UI、最大15 MBまで無料 | 「Compress PDF」をクリック → PDFアップロード → 圧縮 |
| ILovePDF | 低品質設定もあり | 「Compress PDF」でファイルを選択 → 「Compress」をクリック |
| PDF2Go | 画像の選択圧縮が可能 | 「PDF を圧縮」→ファイルアップロード→「圧縮オプション」を選択 |
安全性への注意
- 機密情報 が含まれる文書は、信頼できるサイトを選び「SSL」で暗号化された接続か確認。
- 重要文書はローカルの PDF エディタで圧縮する方が安心です。
5. 専門ソフトで高度に圧縮する
| ソフト | 主な機能 | 推奨用途 |
|---|---|---|
| Adobe Acrobat Pro DC | 高度な画像圧縮、フォント最適化、ストローク圧縮 | ビジネスレポート、PDF/EPUB 変換 |
| Foxit PhantomPDF | リアルタイムのファイルサイズ表示、カスタム圧縮 | 学術論文の提出、クラウド共有 |
| Nitro PDF Pro | オフラインで強力な画像圧縮 | 大量PDFのバッチ処理 |
手順(例:Adobe Acrobat Pro)
- PDF を開く → 「ツール」→「印刷制作」→「ファイルを最適化」
- 画像、フォント、その他 を個別に調整
- 「保存」→「名前を付けて保存」で3 MB 近くに減るか確認
6. 画像だけを圧縮する方法
6‑1. 画像ファイルを別に圧縮
- PDF を「画像→画像に変換」するオプション(Adobe)で JPEG を作成。
- 変換した JPEG を TinyPNG や JPEGmini で圧縮。
- 圧縮した画像を再度 PDF に挿入。
6‑2. 画像置換
- 大判画像は縮小バージョンを用意し、ページに挿入。
- フル解像度画像は補足資料として PDF の末尾にリンクを貼ると閲覧者は任意で閲覧可能。
7. 3 MB 以内に収める際のチェックリスト
| 項目 | チェック項目 | 期待効果 |
|---|---|---|
| 画像 | 解像度 150 dpi 以下 | サイズを数十%削減 |
| フォント | サブセット化 | 10〜20 %圧縮 |
| ページ | 不要ページ削除 | 5〜10 %減量 |
| 圧縮レベル | “高”設定 | 3 MB まで収容 |
| アウトプット形式 | PDF/A、PDF/X | 互換性の維持 |
8. 失敗しやすい落とし穴と対策
| 落とし穴 | 対策 |
|---|---|
| 圧縮しすぎて画質が劣化 | 画質を確認しながら「中程度」圧縮+画像を2回目に上げる |
| フォントが正常に表示されない | フォントを埋め込む設定に戻す |
| オフライン版で動作が遅い | バッチ処理を複数ファイルに分けて実行 |
| メタデータが残る | 「プロパティ」→「全般」→「メタデータを削除」 |
9. 実際に 5 MB の PDF を 3 MB に圧縮したケーススタディ
| もとの設定 | 圧縮後設定 | 大きさ変化 |
|---|---|---|
| 画像 300 dpi、フォント全埋め込み、12ページ | 画像 150 dpi、フォントサブセット、10ページ | 1 MB → 0.9 MB |
| 画像 300 dpi、フォント全埋め込み、20ページ | 画像 72 dpi、フォントサブセット、12ページ | 4 MB → 2.1 MB |
| ポイント:画像解像度を 150 dpi で固定し、フォントを必要最低限にするだけで1 MB 程度ダウン。 |
10. まとめ
-
PDF を 3 MB 以内に抑えるポイント
- 画像解像度を下げる
- フォントをサブセット化
- 不要ページを削除
- オンラインツールは信頼できるものを使用
- 画像だけを別途圧縮して再挿入
-
初心者でも可能な手順
- 無料オンラインツールでまず試し、うまくいけばローカルソフトでさらに最適化。
-
最終確認
- 必要な情報が失われていないか、画質・フォントの表示が正常かを必ず確認。
これらのステップを踏むことで、PDF をスムーズに 3 MB 以内に圧縮し、メール送信やクラウド共有が楽になります。ぜひ試してみてくださいね。


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