開始にあたって
PDF からエクセルへ変換したいけれど、どのサービスを使えばいいかわからない、という方は多いです。
今回はGoogle が提供する無料ツールを中心に、初心者でも安心して実行できる手順をまとめました。
なお、目的は「PDF 内の表データをそのまま編集可能なスプレッドシートに取り込む」ことですので、装飾や画像が多い PDF(スクリーンショットだけのもの)は精度が下がることがあります。
1. PDF を Google Drive にアップロード
- ブラウザで Google Drive にアクセス(https://drive.google.com)
- 画面左上の 「+新規」 → 「ファイルをアップロード」 を選択
- 変換したい PDF を選択し、アップロード完了を待つ
ヒント:ファイルのアップロードは速度やファイルサイズに応じて数十秒〜数分かかります。
大量の PDF を一括でアップロードする場合は、フォルダに入れてドラッグ&ドロップすると便利です。
2. Google Drive で「Google スプレッドシート」へ変換
- アップロードした PDF ファイルを右クリック
- 「Google Apps で開く」 → 「Google スプレッドシート」 を選択
- 変換処理が開始されます(数秒〜数十秒)。
このとき、変換結果のファイル名の前に「Googleスプレッドシート」と表示されることがあります。
変換完了後はスプレッドシートに自動で保存され、Google Drive 上で閲覧・編集できます。
3. 変換結果を確認・調整
3-1. データ区分の確認
- セル分割:PDF のテーブル区切りが崩れている場合、セルを手動で結合または分割します。
- 書式:数値や日付はそのまま数式として扱われるので、必要に応じて書式設定を行いましょう。
3-2. 画像や図形の有無
- 画像は 「挿入」 → 「画像」 → 「URLから」 で貼り付け直す必要があります。
- 変換後に余計な空白セルが残っている場合は、列・行を削除して整理すると見やすくなります。
3-3. 複数ページの場合
- PDF が複数ページにわたる場合、ページごとに別シートが作成されます。
- それぞれ確認し、必要に応じて1枚のシートへ集約します。
4. 変換精度向上のためのコツ
| コツ | 結果 |
|---|---|
| PDFをPDF/A形式に変換 | OCR 精度が向上し、テキスト抽出がスムーズに |
| スキャン済み画像は OCR 先で修正 | 文字化けしにくくなる |
| 表のレイアウトをシンプルに | 水平線・垂直線が多いと認識が難しい |
| フォントを統一 | 検出の安定化に寄与 |
ただし、Google Drive の変換は無料版でのみ利用でき、API も一定量までしか無料使用できません。大量変換が必要な場合は、Google Workspace の有料プランを検討すると良いでしょう。
5. 「Google スプレッドシート」だけが選択肢ではない!
5-1. Google ドキュメント + Google スプレッドシート
- Google ドキュメント で PDF を開く(右クリック → 「Google ドキュメントで開く」)
- 「表としてテキストを変換」オプションがある場合は「表に変換」を選択
- 変換された表を Google スプレッドシート にコピー&ペースト
この方法は、PDF が「テキスト化された表形式」である場合に特に有効です。
5-2. Google Apps Script で自動化
- 大量の PDF 変換を行う場合、Google Apps Script で自動化スクリプトを書くことが可能です。
- 例:
DriveApp+SpreadsheetAppで PDF を取得し、ページごとにinsertSheetに貼り付ける流れ。
スクリプト制作は少し敷居が高いですが、スプレッドシートを好きな形に自動で整形したい場合はおすすめです。
6. よくある質問(FAQ)
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| PDF 変換後に文字化けするのはなぜ? | 画像が文字として認識されていない可能性があります。OCR を有効にしたバージョンで再アップロードするか、PDF を画像スキャンならば OCR ツールを併用してください。 |
| 大きなセルにデータが入っていると見にくい | 「幅を自動調整」や「列の結合」を使うと表が読みやすくなります。 |
| 変換したファイルを他人と共有したい | スプレッドシート側で「共有」→「リンクを知っている全員に表示」「編集権限を付与」などを設定。 |
| Google Drive で変換できないサイズの PDF | 大容量ファイルは Google Workspace の「大きなファイルアップロード」機能が必要。無料版は約 5 兆バイトまで、アップロードは 2 GB が上限です。 |
7. まとめ
- Google Drive で PDF をアップロード
- 「Google スプレッドシート」で変換
- 必要に応じて調整・書式設定
- オプション:Google ドキュメントでテーブル化、Apps Script で自動化
Google が提供する無料ツールを組み合わせるだけで、初心者でも手軽に PDF からエクセル(スプレッドシート)へデータを移行できます。
ぜひこれらの手順を試し、作業の効率化に役立ててください。
質問や不明点があれば、コメント欄で気軽に質問してくださいね!


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