PDFをエクセルに変換したい理由
- データ集計:売上記録や顧客リストを表計算で分析したい
- 編集・更新:PDFに執筆された情報を修正したいが、専用ソフトが無い
- 共有:相手にデータを表形式で渡したい。PDFだと列が崩れやすい
Excelに変換してしまえば、関数やピボットテーブルで瞬時にまとめられます。初心者でも使える無料ツールを選び、コツを押さえれば、業務効率が大幅にアップします。
1. 変換前に確認すべきポイント
| チェック項目 | 説明 |
|---|---|
| PDFがテキストベースかスキャン画像か | テキストベースなら変換はスムーズですが、スキャン画像はOCRが必要です。 |
| 表の構造が単純か複雑か | セルが結合・階層化されていると、変換後に列がズレることがあります。 |
| データ量 | 1,000ページ以上のPDFは無料ツールが制限ある場合があるので注意。 |
| プライバシー | 機密情報が含まれる場合はオンラインツールを避けるか、ローカルで処理できるツールを選びます。 |
2. おすすめ無料ツール一覧
| ツール | 主な特徴 | 料金 | 使い方のイメージ |
|---|---|---|---|
| Smallpdf(Web) | 直感的UI、ドラッグ&ドロップ | 無料(1日3件制限) | PDFをアップロード → 変換ボタン → Excelダウンロード |
| PDFtoExcel.com | 高精度OCR、批判的レイアウト保持 | 無料(サイズ制限 1GB) | アップロード → 変換 → ダウンロード |
| ILovePDF | まとめて変換、タスク履歴機能 | 無料(1日5回制限) | PDF追加 → 変換 → 保存 |
| Google Drive | オンラインツール不要、自動OCR | 無料 | PDFをDriveにアップ → 右クリック → Googleスプレッドシートで開く |
| Microsoft Excel | 直接PDFインポート機能 | 無料プランで一部機能制限あり | 「データ」タブ → 「PDFから取得」 |
| LibreOffice Calc | 無料オープンソース | 無料 | 「ファイル」→「読み込み」→PDFを選択 |
| オンライン2D | 画像PDFにも対応 | 無料 | 画像アップロード → OCR → Excelダウンロード |
各ツールの選定は、セキュリティ(機密データがあるか)とファイルサイズに合わせて決めるとよいでしょう。
3. 実際にPDF → Excel を行うステップ
3‑1. Smallpdf で変換(オンライン初心者向け)
- ブラウザで Smallpdf.com にアクセス
- 「PDF → Excel」をクリック
-
PDFをドラッグ&ドロップ
- 変換開始を待つ(数秒〜数十秒)
- 「ダウンロード」ボタンを押して、
sample.xlsxを保存 - Excel で開き、必要に応じてセルの書式を確認
TIP:1日3件の上限はあるので、複数ページを一度に変換したい場合は分割して試すといいです。
3‑2. Google Drive でOCR+変換(機微情報をローカルで処理したいとき)
- Google Drive にログイン
- 「新規」→「ファイルアップロード」
- 変換したいPDFを選択
- アップロード完了後、右クリック → 「Googleスプレッドシートで開く」
- Googleスプレッドシートで開き、
ファイル→ダウンロード→Microsoft Excel (.xlsx)を選択
注意:GoogleがOCRでテキストを認識します。画像のクオリティが悪いと文字化けすることがあります。
3‑3. Microsoft Excel で直接インポート(Windows 10/11 付随)
- Excel を起動
- 「データ」タブ → 「取得と変換」サブメニュー
- 「PDFからデータを取得」をクリック
- ファイル選択ダイアログでPDFを選択
- 「テーブルを閲覧」ダイアログで表が検出されているか確認
- 「ロード」を押す
ここではセル結合部分が別々に扱われることが多いので、変換後は「ホーム」タブ→「セル結合」を解除して見やすくします。
3‑4. LibreOffice Calc で変換(完全無料+オフライン)
- LibreOffice をインストール
- 「ファイル」→「開く」→PDFファイル選択
- 「PDFをインポート」ダイアログで「スキャン画像をテキスト化する」オプションをオンにしてOK
- 表が読み込まれたら「ファイル」→「書き出し」→「Microsoft Excel 97/2007 (.xls)」で保存
注意:LibreOffice はOCRが内蔵されていないので、スキャン画像の場合は別の OCR(例えば
Tesseract)を併用する必要があります。
4. 変換後に行うべき整形・最適化
4‑1. 列幅を自動調整
Alt + H + O + I
全列 の幅を内容に合わせて自動補正します。
4‑2. セル結合の解除
-
Ctrl + Aで全選択 -
Alt + H + M + U
結合セルをすべて解除し、各セルを独立させることができます。
4‑3. フォーマットを統一
-
通貨:
$#,##0.00 -
日付:
yyyy/mm/dd - 数値:カンマ区切り → 書式設定を確認
Alt + H + 0 → ここで「ユーザー設定」を選択し、タイプを設定
4‑4. ピボットテーブルで集計
- 挿入→ピボットテーブル
- 行ラベルに商品名、列ラベルに売上日、値に売上額
- すぐに売上トレンドを可視化できます。
5. よくあるトラブルと対策
| トラブル | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 列がずれる | PDFに文字は横並びだが、セル分割されていない | 変換前にOCRでテキストを抽出し、テキストファイルでセル区切りを手動調整 |
| 画像が残る | OCRが失敗している | PDFを高解像度に変換(300 dpi以上)してからOCR |
| セキュリティ警告 | PDFにパスワードがかかっている | パスワードを解除してから変換 |
| 1ページしか変換できない | 無料版の文字数制限 | PDFtk などの無料ローカルツールを利用 |
6. よくある質問(FAQ)
Q1. 変換結果が文字化けするのはなんで?
A:OCRの文字認識率が低い場合は、画像解像度を上げるか、別のOCRエンジン(例:Tesseract)を試してください。
Q2. 個人情報が含まれるPDFはどうすれば安全に変換できますか?
A:オンラインツールを使わないで、ローカルで使える PDF to Excel Converter(有料版)や LibreOffice で変換するのがおすすめです。
Q3. PDFに表が複数ページにまたがる場合、同一シートにまとめられますか?
A:一部のツールは「マージ」機能があります。Smallpdf では「複数のPDFを結合」→「1ファイルとして変換」、あるいは変換後に Power Query で結合してください。
7. まとめ
- まずはPDFがテキストベースか画像かを確認
- 目的に合う無料ツールを選択(オンラインなら Smallpdf、オフラインなら LibreOffice+OCR)
- 変換後は列幅・セル結合・フォーマットを整える
- ピボットテーブルで集計
- プライバシーや大容量ファイルはローカルツールで対処
これらを順に行えば、初心者でもスムーズにPDFからExcelへの変換が可能です。試してみて、ぜひ「どのツールが自分の用途に合っているか」を見つけてください。Happy data crunching!


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