PDF XChange Editor 2024の究極ガイド – 使いこなしテクニック集
PDF XChange Editorは、軽量ながらも機能が豊富なPDF閲覧・編集ツールです。2024年版ではUIの微調整や新機能の追加が行われ、さらに効率的な作業をサポートします。この記事では、初心者からプロまでが知っておくべき「裏技・ヒント」を整理し、日々の業務や学習にすぐに活かせる形で紹介します。
1. ウィンドウとビュー設定で素早く作業環境を整える
1‑1. 2 × 2ビューやタブレイアウトを活用
- Ctrl + 2 / 3 / 4 で、1 × 1、2 × 1、2 × 2、1 × 2ビューを瞬時に切り替えられます。
- 複数ページを横並びで検証したい場合は 2 × 2 が便利。特に比較作業(契約書の修正箇所確認)に有効です。
View → Tabs → Reopen All Tabsを設定すれば、毎回最初からタブをリセットできます。
1‑2. ステッカーと注釈を自動配置
Edit → Preferences → Annotation内の「Auto‑place」機能は、先に配置した注釈を同じクラス(メモ、ハイライト)で自動的に位置合わせします。- 連続するページに同じコメントを残したい場合は「Insert on new page」もオンにしておくと、ページを挿入しても位置がずれません。
2. 高速検索・検索結果の活用術
2‑1. カスタム検索フォーマット
Edit → Findで検索画面を開き、右下の「Options」をクリック。- 「Match case」「Whole word」などのチェックを活用すると、特定のキーワードだけを絞り込みやすいです。
- さらに「Find on specific pages」フィールドで特定ページだけを検索対象にできます。
2‑2. 予め作成した検索クエリの保存
File → Save Search → Asで、よく使う検索条件を名前付きで保存。- 今年は検索語の語彙が増えるため、頻繁に使う語句を保存しておくと時間短縮に直結します。
3. 注釈&コメントの一括管理
3‑1. 注釈リストで一括編集
View → Annotationsパネルで、全注釈をリスト表示。- Shift+クリックで複数選択し、右クリックで「Delete」「Change Color」などを一括実行。
- 「Export to CSV」オプションを使えば、注釈の内容をスプレッドシートに落として議論資料に活用できます。
3‑2. 「コメントブリッジ」を使った多言語対応
- PDF XChange Editor 2024では、注釈に入力したテキストをGoogle Translate API で自動翻訳するオプションを追加。
- コメントを多言語にする際は、
Preferences → Annotation → Auto‑Translateをオンにし、対象言語を設定しておけば自動で翻訳が挿入されます。
4. PDFの安全性を高める設定
4‑1. デジタル署名の一括施行
Document → Signatures → Sign all documentsを選択すると、同じ署名署名データを複数文書に一括で適用。- 署名スタンプの位置やサイズは「Signature Settings」で事前に設定しておくと、後から見直す手間が省けます。
4‑2. PDFの暗号化と権限管理
File → Properties → Securityで「Encryption」タブを使い、OpenSSL 4.0 互換の AES‑256 を選択。Restrict editingでは「Change content」「Add annotations」などの権限を細かく設定。- 重要文書を共有する前に「Print」権限を削除しておくと印刷を防止できます。
5. マクロとスクリプトで作業を自動化
5‑1. Lua スクリプトの実行
- PDF XChange Editor 2024 では Lua 基盤のスクリプトがサポート。
Tools → Lua Script → Newでテンプレートを開き、以下のようにページごとにメタ情報を貼り付けるマクロを書けます。
for i = 1, doc.pageCount do
local page = doc:getPage(i)
local date = os.date("%Y-%m-%d")
page:addText(date, 12, 20, 20, "Arial", "Black")
end
- 「Script Panel」から
Ctrl + Rで即時実行。
5‑2. 「Auto‑Extract」スクリプトでテキストをまとめて抽出
Tools → Lua Script → Auto‑Extractで、指定範囲とフォーマット(CSV/JSON)を設定。- スクリプトをパラメータ化し、ワークフローとして保存すれば、毎回同じ形式で解析データを作成できます。
6. PDFから画像・SVGへの変換テクニック
6‑1. ページ単位での高解像度画像ダウンロード
Export PDF → Convert to PDF‐to‑Imageから解像度を 600 dpi+ まで設定。- さらに「Embed vector data」オプションをオンにすると、ベクトル情報を保持した PNG が生成されます。
6‑2. SVGへの一括変換
- PDF XChange のコマンドラインツール
PDFXCMDを使えば、以下のように一括変換が可能です。
pdfxcmd.exe /convert /type=svg input.pdf output_%04d.svg
- 変換後の SVG ファイルは Illustrator で簡単にベクトル編集ができ、マーケ資料作成の高速化に。
7. 複数PDFを一括マージ&分割
7‑1. ドラッグ&ドロップで簡単マージ
- 複数ファイルをタブにドラッグすると「Merge」メニューが自動で表示。
- 位置指定はドラッグ後に上下キーで微調整。オプションで「Insert page numbers」をチェックすれば、統一した番号を付与できます。
7‑2. 分割時のページ番号抽出
Document → Split Documentで「Split by page numbers」モードを選択。- コンプラインで
pdfxcmd /split /pages=10-20のように指定し、複数ファイルを同時に分割できます。
8. PDF/X, PDF/A への準拠チェック
File → Document Properties → PDF Standardで PDF/X (1a:2001, 3d:2008) への準拠を確認。File → Save Asで「Use PDF/A‑1b」オプションを選択すれば、デジタルアーカイブ向けに自動的に変換されます。- PDF/X 形式へ変換するときは「Include color profiles」オプションで ICC プロファイルを埋め込むと印刷品質が保証されます。
9. PDF/XChange Editorで作業する際のベストプラクティス
| シチュエーション | 設定/短縮キー | コツ |
|---|---|---|
| 大量PDFの閲覧 | Zoom → 100% + Ctrl + Tab |
画面幅に合わせて100%を固定し、タブ移動で遅延を最小化 |
| 頻繁に注釈を付ける | Ctrl + Shift + H(ハイライト) |
カラーをカスタマイズし、同様の文字列に一括適用 |
| 編集時にUndoを多用 | Ctrl + Z × 10 |
「Undo History」ビューで全履歴を参照 |
| PDFを印刷するだけ | File → Print → 「Print as Image」 |
画像としてプリントするとフォーマット崩れを防止 |
10. まとめと次のステップ
- UIのレイアウト調整: 2024版はタブの固定やカスタムツールバー(Ctrl + Shift + T)で自分好みに整えることが可能。
- 自動化スクリプト: 仕事で頻出する処理は Lua スクリプトへ落とし込み、ワンクリックで実行。
- セキュリティ: PDFの共有前に暗号化・権限設定を忘れずに。
- 拡張機能: プラグインストアで「OCR Enhancer」「PDF to Markdown」等を追加すると、さらにワークフローが楽になります。
PDF XChange Editorは「軽量」なのに多くのプロ機能が詰まっています。2024年の新機能を使いこなすことで、日々のPDF作業が劇的に効率化。ぜひこの記事を参考に、次のタスクに取り掛かってみてください。 Happy Editing!


コメント