- デジタル化の第一歩:PDFをテキスト化するための無料OCRツール10選
- 1. FreeOCR(Windows専用)
- 2. Google ドキュメント OCR
- 3. OCR.space(オンラインAPI+フロントエンド)
- 4. Tesseract OCR(オープンソースCLI)
- 5. Microsoft OneNote(デスクトップ版)
- 6. Adobe Acrobat Reader DC(無料版)
- 7. Smallpdf OCR(オンライン)
- 8. PDF24 Tools OCR(クラウド)
- 9. PDF2Go OCR(オンライン)
- 10. onlineocr.net(日本語対応の無料OCR)
- まとめ:無料OCRツールの選び方
デジタル化の第一歩:PDFをテキスト化するための無料OCRツール10選
PDFは情報をシンプルに保管できる便利なフォーマットですが、そのままでは編集や検索が難しい場合が多いです。画像化されたPDFをそのまま扱うと、文章の抜き出しや検索機能を利用できません。そこで、PDF内の文字をテキストとして抽出する「OCR(光学文字認識)」技術が活躍します。この記事では、初心者から上級者まで幅広く使える、無料で手軽に利用できるOCRツールを10個厳選し、それぞれの特徴と利用法を解説します。
1. FreeOCR(Windows専用)
- 概要
Windows用のデスクトップアプリで、インターネット接続不要。単純なUIに、直感的に「ファイルを開く」だけでスキャンされたPDFのテキストを抽出できます。インストールが不要で、.exeファイルをそのまま実行するだけ。 - 手順
- FreeOCRをダウンロードし、インストール。
- 「File → Open」からPDFを選択。
- 「Recognition」ボタンをクリック。
- 抽出されたテキストを「File → Save As」でテキストファイルに保存。
- メリット
- 1クリックで完了。
- スケジュールOCRも可能。
- 画像ファイルもサポート。
- デメリット
- 主に英語・日本語に向いてはいない。
- 20ページ以上を超えるとメモリ使用量が激増。
- おすすめポイント
小規模のPDF(1〜5ページ)を素早くテキスト化したい方に最適。
2. Google ドキュメント OCR
- 概要
Googleアカウントがあればブラウザだけで完結。PDFをアップロードし、Googleドキュメントに変換すると、自動的にOCRが走ります。結果は編集可能なテキストとして保存されます。 - 手順
- GoogleドライブにPDFをアップロード。
- 右クリック → 「アプリで開く」→「Google ドキュメント」。
- 上部メニューから「ファイル → ダウンロード」→「Microsoft Word」や「テキスト (.txt)」を選択。
- メリット
- クラウドで自動保存。
- カラフルなレイアウトを維持しつつテキスト化。
- 複数ページも一括処理できる。
- デメリット
- 最大25MBのファイルサイズ制限。
- 大量ページの場合、処理に数分を要する。
- おすすめポイント
どこからでも作業したい人、または既にGoogle Driveを使っている人にピッタリ。
3. OCR.space(オンラインAPI+フロントエンド)
- 概要
無料で利用できるOCR APIを持つサービス。ウェブUIも提供しており、ファイルアップロード後に簡単にテキスト抽出。 - 手順
- OCR.spaceの公式サイトへアクセス。
- 「Choose File」でPDFを選択。
- 「Run OCR」ボタンを押す。
- 画面下部に表示されるテキストをコピー。
- メリット
- 追加料金なしで高精度。
- 多言語(70ヶ国語以上)に対応。
- APIキーを取得すれば自動化も可能。
- デメリット
- ファイルサイズ制限(無料版1GB、アップロードは25MB)。
- ネットワーク速度に左右される。
- おすすめポイント
複数言語を扱う作業や、既存のワークフローにAPIを組み込みたい開発者に最適。
4. Tesseract OCR(オープンソースCLI)
- 概要
Googleがメンテナンスする最大級のオープンソースOCRエンジン。Windows, macOS, Linux で使える。CLIベースのため、スクリプトで自動化しやすい。 - 手順
- 公式サイトからTesseractをインストール。
- コマンドラインで
tesseract input.pdf output -l eng。 output.txtにテキストが生成される。
- 画像PDFの場合は
tesseract input.png output -l jpnなど。
- メリット
- 高精度で柔軟。
- 追加言語パックをインストールすれば日本語もサポート。
- 連携が容易(スクリプトやPython ライブラリ)。
- デメリット
- 初期設定がやや複雑。
- 画像品質に大きく依存。
- おすすめポイント
プログラミングスキルがある人、もしくは自動化したいプロセスに組み込みたい人向け。
5. Microsoft OneNote(デスクトップ版)
- 概要
Office 365に含まれるノートアプリ。画像PDFを挿入すると、右クリックで「テキスト抜き出し」オプションが表示されます。 - 手順
- OneNoteを起動。
- ページにPDFをドラッグ&ドロップ。
- 右クリック → 「画像からテキストをコピー」
- 任意のテキストエディタへペースト。
- メリット
- ドラッグ&ドロップで手軽に。
- ノートにそのまま残せる。
- Office 365 がある環境なら追加インストール不要。
- デメリット
- ページ単位でしか対応しない。
- 大量ページの場合は手間が増える。
- おすすめポイント
ノート整理とOCRを同時に行いたい学生やリサーチャーにおすすめ。
6. Adobe Acrobat Reader DC(無料版)
- 概要
Adobe の無料PDF閲覧ソフト。ページの中にテキストが埋め込まれていない「画像PDF」の場合、OCRツールが付属。 - 手順
- ファイル → 変換 → PDF を開く。
- 画面右側に「テキスト認識」ボタンが出現。
- 「今すぐ識別」を選択。
- 完了後「ファイル → 名前を付けて保存」でテキストを保存。
- メリット
- 無料で安定。
- 設定がほぼ自動化される。
- レイアウトがそのまま残る。
- デメリット
- 20ページ以上は時間がかかる。
- 日本語OCRは品質が他社に劣る場合がある。
- おすすめポイント
Adobe製品をすでに利用している人、信頼性重視の場合に適切。
7. Smallpdf OCR(オンライン)
- 概要
ブラウザベースで簡単にPDFをテキスト化。ファイルをアップロードするだけで、数分で文字化けなく抽出できます。 - 手順
- Smallpdfの公式サイトへ。
- 「PDFを編集」セクションから「OCR」を選択。
- PDFをアップロードし、「OCR」ボタンをクリック。
- 「Excel」や「Word」に変換して保存。
- メリット
- インストール不要。
- 高速・高精度。
- ファイルを即座にクラウドへ保存。
- デメリット
- 1日に使用回数制限(無料版)
- 20MBを越えると有料プランへ誘導される。
- おすすめポイント
急ぎで複数PDFを変換したい中学生・社会人にピッタリ。
8. PDF24 Tools OCR(クラウド)
- 概要
PDF24が提供するオンラインOCRサービス。日本語に特化した文字化はやや劣るものの、英語・多言語は高精度。 - 手順
- PDF24 ToolsのOCRページへ。
- 「ファイルを選択」からPDFをアップロード。
- 「開始」ボタンで変換。
- 成功したら「ダウンロード」をクリック。
- メリット
- 無料で使える。
- サーバー側で処理されるため、PCの負荷が軽減。
- 1クリックで完結。
- デメリット
- ファイルサイズ上限(20MB)。
- 日本語の認識はやや不安定。
- おすすめポイント
ウェブで完結したい人、簡易的なテキスト化にすぐにアクセスしたい人向け。
9. PDF2Go OCR(オンライン)
- 概要
PDF編集・変換サービスの総合ツールにOCR機能を備えたもの。PDFの複数ページ一括変換も可能。 - 手順
- PDF2Goのサイトにアクセス。
- 「PDFを変換」→「OCR」タブを選択。
- PDFをアップロードし、ページ範囲設定後「変換開始」。
- 変換後、編集可能なWordやテキストでダウンロード。
- メリット
- 変換後のフォーマットが多い。
- 日本語OCRも比較的良好。
- ファイルサイズは50MBくらいまで許容。
- デメリット
- 高速ではない。
- 無料版では広告が表示される。
- おすすめポイント
PDFを編集すると同時にOCRを行いたい人、レイアウト保持を重視する人に最適。
10. onlineocr.net(日本語対応の無料OCR)
- 概要
日本語入力に特化したオンラインOCRサイト。ファイルサイズ制限は25MB、画像もサポート。 - 手順
- onlineocr.netに移動。
- 「参照」からPDF/画像を添付。
- 「言語」設定で日本語を選択。
- 「抽出」をクリック。
- 画面に表示されたテキストをコピー。
- メリット
- 完全日本語対応。
- 文字化けせずにテキストを取得できる。
- ファイルはクラウドに保存されない。
- デメリット
- 変換速度はやや遅い。
- 大規模なPDFには非推奨。
- おすすめポイント
日本語のみの文書を手軽にテキスト化したい学生や研究者に最適。
まとめ:無料OCRツールの選び方
| ツール | 利点 | 適した用途 |
|---|---|---|
| FreeOCR | Windows専用、直感的 | 小規模PDF |
| Google Docs | 無料、クラウドで同期 | どこからでも |
| OCR.space | APIあり、多言語 | 開発者中心 |
| Tesseract | 高精度、スクリプト化 | 大量処理 |
| OneNote | ドラッグ&ドロップ | メモ整理 |
| Adobe Reader DC | 既存ツールとの親和性 | Adobe環境 |
| Smallpdf | シンプル、速い | 緊急変換 |
| PDF24 | サーバー負荷軽減 | 低負荷処理 |
| PDF2Go | 変換フォーマット多 | 編集とOCR |
| onlineocr.net | 日本語に最適 | 日本語文書 |
-
ファイルサイズ
20〜50MBが上限のものが多いので、必要に応じて分割して利用することも検討してください。 -
言語対応
日本語の文字認識はツールごとに性能差が大きいです。精度にこだわるならTesseractとOCR.spaceの日本語パックがおすすめです。 -
自動化
TesseractやOCR.space APIはスクリプト連携が容易。定期的に大容量PDFを処理する業務には特に有効です。 -
プライバシー
PDFに機密情報が含まれる場合は、ローカルで動作するツール(FreeOCR、Tesseract、OneNote)を選ぶか、クラウドサービスを利用する際はデータ削除の仕組みを確認しましょう。
以上のポイントを踏まえて、あなたのワークフローに最も合う無料OCRツールを選択し、PDFを活用する一歩を踏み出してください。


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