はじめに
PDF ファイルのパスワード保護は、機密情報を取り扱う際に必須のセキュリティ対策です。
しかし、初心者の多くは「PDFをパスワード付きにする方法がわからない」「無料でできるツールがあるのか」と疑問を抱えているはずです。
この記事では、Windows と Mac 向けに「2025年最新版」おすすめの無料ソフトを中心に、パスワード設定の手順を初歩的な視点から丁寧に解説します。
「PDFを保護したいけど専門知識がない」「ソフトをインストールしたくない」人でも、数分で完了できるようにステップを追ってみましょう。
1. PDFパスワード保護の基本概念
1.1 誰がパスワードを知るべきか?
- 閲覧制限:PDF を開くだけで内容を確認できれば十分なケース
- 印刷・コピー制限:情報漏えいリスクを抑えたい業務用
- 改ざん防止:内容の無許可変更を禁止したい法的文書
1.2 パスワードの種類
| 種類 | 目的 | 例 |
|---|---|---|
| 開封パスワード | ファイルを開く際に必要 | 会社のプロジェクトファイル |
| 変更パスワード | 印刷・コピー・編集制限などの設定を変えられない | 設計図、契約書 |
1.3 アルゴリズムの違い
-
RC4(旧式)
- 低安全性(脆弱性報告多数)
-
AES(推奨)
- 256bit AES が業界標準
- 2025年現在、ほとんどのツールは自動で選択
ポイント:設定時は「AES 256bit」を選択すると、最も安全なファイルになります。
2. Windows で無料でパスワード設定する方法
2.1 オススメツール①:PDF24 Creator
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 無料 | 今でもアップデート頻度が高い |
| オフライン | インターネット接続不要 |
| 簡単ドラッグ&ドロップ | 直感的に操作可能 |
使い方ステップ
-
PDF24 Creator をダウンロード
で「PDF24 Creator」を取得。インストールは数秒で完了。Solutions for all PDF problems - 100% free - PDF24Free solutions for all PDF problems. Online and offline. Merge PDF, Compress PDF, Edit PDF, Convert PDF, ... -
PDF を開く
ファイルをドラッグ&ドロップ。メイン画面に表示されます。 -
「パスワードで保護」アイコンをクリック
- 「開封パスワード」欄に好みの文字列を入力
- 「変更パスワード」にも別の文字列を設定(任意)
- セキュリティレベルは「強力」→ AES‑256bit を選択
-
「保存」
- 設定完了後、保存先を指定してファイルを書き換えます。
注意:元の PDF ファイルの上書き保存は必ずしも推奨されません。まずは別名で保存しておくと安心です。
2.2 オススメツール②:ILovePDF(オンライン版+デスクトップ版)
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 無料プランあり | 基本機能で十分 |
| Web アプリ+オフラインアプリ | どちらも使える |
| 直感的な UI | 初心者にも扱いやすい |
オフラインでの手順
-
ILovePDF デスクトップ版をダウンロード
から「ILovePDF for PC」を入手。
Error 404 | page not foundError 404. Page not found -
ファイルをドラッグ&ドロップ
メインウィンドウに PDF を移動。 -
「パスワード保護」ボタン
- ここでパスワードと詳細設定を入力
- 「暗号化方式」から「AES-256」選択
-
「保存」
- 新規ファイル名を付けて保存
メリット:オンライン版はブラウザから直接やれます。データがクラウド経由で送信されるので、セキュリティに敏感な情報は慎重に選ぶ必要があります。
3. Mac で無料でパスワード設定する方法
3.1 オススメツール①:プレビュー(標準アプリ)
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| macOS 標準 | 追加インストール不要 |
| PDF 編集機能あり | ページの追加・削除も可能 |
使い方ステップ
-
プレビューで PDF を開く
ダブルクリックで標準アプリに設定済みの場合は開きます。 -
「ファイル」メニュー → 「エクスポート…」
右下の「暗号化」チェックボックスをオンにします。 -
パスワード入力
- 「パスワード」フィールドに文字列を入力
- 「確認用パスワード」を再入力
-
「保存」
- 保存先名を決めてファイルを書き換えます。
ポイント:プレビューは 256bit AES を自動で設定してくれるので、設定項目がなく安心です。
3.2 オススメツール②:LibreOffice Draw
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| オープンソース | 無料かつ拡張性が高い |
| PDF 編集も可能 | ただし、複雑なレイアウトは崩れがち |
手順
-
LibreOffice をインストール
より最新版をダウンロード。Home | LibreOffice - Free and private office suite - Based on OpenOffice - Compatible with MicrosoftFree office suite – the evolution of OpenOffice. Compatible with Microsoft .doc, .docx, .xls, .xlsx, .ppt, .pptx. Update... -
ファイル → 開く を選択し PDF を開く。
- 文章はテキストとしてコピー可能
-
ファイル → 名前を付けて保存
- ファイル形式で「PDF」を選択
-
詳細設定
- 「セキュリティ」タブで「パスワードで保護」をオン
- 開封パスワードと変更パスワードを入力
- 暗号化方式は「AES-256」へ選択
-
保存
- 完了後、新しい PDF が生成されます。
注意:LibreOffice は PDF を再編集する際にレイアウト崩れの可能性があるため、編集後に再度保護設定する前に元の PDF をバックアップしておくと安心です。
4. 無料のオンラインツールでのパスワード設定(注意点)
| ツール | 特徴 | 注意事項 |
|---|---|---|
| Smallpdf | ブラウザ操作が簡単 | プライベートデータはクラウド上に一時残る |
| PDF2Go | 付録の設定が豊富 | アップロード時は HTTPS を必須 |
| ILovePDF | 無料で AES‑256 を選択 | 一部機能は有料にアップグレード必須 |
オンライン工具を使うメリットは、ソフトのインストールが不要で、複数デバイスから操作できる点です。
ただし、機密性の高い資料は自宅環境でこっそり作業を完了させる方が安全です。
5. よくある質問(FAQ)
Q1. パスワードを忘れたらどうすればいい?
PDF のパスワードは暗号化されているため、忘れてしまうと復元は基本的に不可能です。
事前に安全な場所(パスワード管理アプリや紙にメモしておく)に保存しておきましょう。
Q2. 複数ページの PDF を選択的にパスワード保護したい場合は?
ほとんどのツールは「全ページを保護」しか対応していません。
「ページ分割」→「1ページずつ保存」→各ページ individually パスワード設定 という手順になるため、作業負荷が大きくなります。
Q3. 既にパスワード設定した PDF を再度パスワードで強化したい場合は?
まずは元の PDF を「パスワード解除」ツールで開く必要があります。
解除後、改めて上記の手順で新しいパスワードを設定し直します。
Q4. パスワード設定時に「変更パスワード」は必要?
「変更パスワード」を設定すると、閲覧者は印刷・コピー等の操作を遮断できます。
記事で紹介したツールは、開封パスワードだけでも十分な場合がほとんどですが、機密情報を扱う際は必ず変更パスワードを設定しておくと安全です。
6. パスワード保護のセキュリティチェック一覧
| チェック項目 | 方法 | 備考 |
|---|---|---|
| パスワード強度 | 大文字・小文字・数字・特殊文字を組み合わせ、12文字以上 | 例: S3cR#2025! |
| 暗号化方式 | AES‑256bit | ほとんどのツールで自動選択 |
| 再利用排除 | 同じパスワードを別紙で使用しない | 情報漏えいリスク低減 |
| バックアップ | 元PDFを別名で保存 | 復元困難時に備える |
| 共有方法 | デジタル署名済みメール、暗号化ストレージ | 実務レベルのセキュリティを確保 |
7. まとめ
- PDFのパスワード保護は情報漏えい防止の必須項目で、初心者でも簡単に設定できます。
- Windows なら PDF24 Creator や ILovePDF、Mac なら プレビュー と LibreOffice Draw は無償で安心設定が可能。
- 5 歩の手順を覚えておくと、日常的に PDF を扱う仕事もストレスフリーです。
- 「パスワード漏洩」や「削除不可能」などのリスクを減らすために、パスワードは十分に複雑で、定期的に変更し、専用のパスワード管理ツールで保管する習慣を付けましょう。
- より高度なセキュリティ要件(複数ユーザー制御や時間限定アクセス)を求める場合は、商用ソフト(Adobe Acrobat Pro DC など)や企業向けのドキュメント管理システムを検討してください。
PDF保護の基本をマスターしたら、次は共有時の管理や自動化へと一歩踏み出してみてください。安全でスムーズなドキュメント運用の礎が、ここにあります。


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