イントロダクション
PDFは閲覧や配布に最適なフォーマットですが、行間が狭すぎて読みづらい、もしくは行間を広げて印刷物に合わせたいなど、行間を調整したいケースはよくあります。
そんな悩みを抱えている方のために、初心者でも簡単に実行できるステップバイステップガイドを用意しました。
ここでは、有料ソフト(Adobe Acrobat)、無料のオンラインツール、そしてPDFをWordへ変換して編集する3つの方法を紹介し、手順と注意点をまとめます。
1. 行間変更=「読みやすさ」の向上
- 文書の可読性:行間が狭いと文字が詰まり、読み飛ばしやすくなります。
- 印刷の見栄え:印刷時に文字が重なり合うと見た目が悪くなるため、適切な行間が必要です。
- アクセシビリティ:聴覚、視覚に弱い方でも読みやすくします。
2. Adobe Acrobatで行間を調整する方法
Adobe Acrobat Pro DC(有料)なら、PDF自体のテキスト属性を直接編集できます。
2-1. PDFを開く
- Acrobatを起動し、**「ファイル」→「開く」**で対象PDFを読み込みます。
- 必要に応じてパスワード入力をします。
2-2. テキスト編集モードへ切替
- 右側パネルの 「PDFを編集」 をクリック。
- 編集可能なテキスト欄がハイライト表示されます。
2-3. 行間の設定
- 行間を調整したいテキストをクリックし、「フォーマット」タブを開きます。
- 「行間」(Line Spacing)オプションで 「行間の調整」 を選択。
- ドロップダウンで 「1.15」「1.5」「2.0」 などを選び、プレビューで確認。
- 「OK」 で確定。
ポイント
- 文字数が多い段落は 「行間を増やす」 だけでなく「段落間」を調整するとより見やすくなります。
- 変更を行った段落だけを選択して操作すると、他の部分への影響を防げます。
2-4. 変更内容を保存
- 「ファイル」→「上書き保存」 で元ファイルに上書き、もしくは 「別名で保存」 で別ファイルに出力します。
- 「PDF/X」 形式で保存すると印刷業者に最適化できます。
3. 無料オンラインツールで簡単変更
ソフトインストール不要で手軽に行間調整をしたい場合、下記オンラインツールがおすすめです。
3-1. Smallpdf(https://smallpdf.com/pdf-editor)
- 「PDF編集」 へアクセスし、PDFをアップロード。
- 編集ウィンドウで文字を選択し、「書式」 → 「行間」 から調整。
- 変更完了後、「ダウンロード」 で保存。
3-2. Sejda(https://www.sejda.com/pdf-editor)
- 「PDF を編集」 をクリックし、ファイルをアップロード。
- 「テキスト」 タブへ移動し、「行間」 を設定。
- 保存時に圧縮やセキュリティを選択可能。
3-3. PDFescape(https://www.pdfescape.com/)
- 「Free Online」 選択後、PDFをインポート。
- テキストボックスをダブルクリックして 「テキストオプション」 から行間設定。
- 変更後、「保存してダウンロード」 で取得。
注意点
- オンラインツールではファイルサイズやアップロード速度が制限されることがあります。
- 個人情報や機密性の高い文書は利用規約を必ず確認し、機密データは避けるか暗号化してください。
4. PDFをWordに変換して行間を設定
PDFをWordへ変換し、Wordの「行間設定」を利用すると高度な調整が可能です。
4-1. 変換ツールの選択
- Adobe Acrobat Pro DC:完全対応、フォーマット保持度が高い。
- オンライン変換サイト(ILovePDF, PDF2DOC等):無料で利用可能。
4-2. 変換手順(Adobe Acrobatの場合)
- PDFを開き、「ファイル」→「エクスポート」→「Microsoft Word」→「Word 文書」 を選択。
- 変換後、Wordで開きます。
4-3. Wordで行間調整
- 該当段落をすべて選択。
- ホームタブの「段落」→「行間与える」から 「1.15」「1.5」「2.0」 などを指定。
- 「ペースト」でPDFへの貼り付け(形式を保持)するとき、「元形式を保持」 を選択すると段落設定が維持されます。
4-4. 再度PDFへ変換
- Wordで編集が完了したら、「ファイル」→「名前を付けて保存」→「PDF」 で出力。
- 「ドキュメントの標準品質」 を選択すると印刷に適したPDFが生成されます。
メリット
- Wordの段落設定が豊富なので、行間だけでなく段落間隔、インデントも細かく調整できます。
- 変換時に画像や表が失われることが少ないです。
5. 変更結果の確認と保存方法
- 画面上でプレビュー:編集後はPDFを**「表示」→「プレビュー」** で確認。
- ページ単位で確認:「ページ」 タブを選び、行間が正しく反映されているか検証。
- 印刷プレビュー:印刷時の見栄えを確認(Ctrl + P)。
【ファイル名の管理】
- 元ファイルを上書き保存する場合は**「別名で保存」**で新規ファイルを作り、作業用と配布用を分けると便利です。
- バージョン管理を行う際は、「v1」「v2」 のようにファイル名にバージョン番号を追加。
6. トラブルシューティング
| 兆候 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 変更しても行間が変わらない | ファイルが暗号化されている | Adobe Acrobat で「ファイル」→「情報」から暗号化を解除 |
| 変更が他のセクションに影響 | 単一段落の選択ミス | 行間を調整したい段落のみを選択 |
| 変換後に文字が崩れる | フォントが埋め込まれていない | Word変換時に「元フォントを埋め込む」設定 |
| 大量のPDFで処理が遅い | 画像が高解像度 | 画像を圧縮するか、変換ツールに「画像圧縮」オプションを利用 |
7. おすすめツールまとめ
| ツール | 価格 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Adobe Acrobat Pro DC | 有料(月額または年間) | PDF編集のフルサポート、テキストとレイアウト都度編集可能 |
| Smallpdf | 無料枠+有料オプション | シンプルなUI、クラウドベース |
| Sejda | 無料枠+有料オプション | ファイルサイズ制限小、PDF編集が豊富 |
| PDFescape | 無料枠 | オンラインでの軽量編集に最適 |
| ILovePDF | 無料枠+有料オプション | PDF→Word、Word→PDFの変換で高精度 |
| DocuPub(オンライン無料変換) | 無料 | 1回あたり最大30MBまで変換可 |
まとめ
- 行間を調整する目的は「読みやすさ」や「印刷品質の向上」です。
- Adobe Acrobat が最も簡単で確実ですが、無料オンラインツールやPDF→Word 変換も有効手段です。
- 変更後は必ずプレビューで確認し、必要に応じて段落間隔やインデントも合わせて調整してください。
初心者の方でも、上記手順を1つずつ確認しながら進めれば、PDFの行間を自在にコントロールできるようになります。ぜひ一度試してみて、読みやすい文書を作成してください。


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