ビジネス資料やレポートを作成する際、PDFで配布されている資料やイメージをWordに貼り付けることは頻繁にあります。
しかし「PDFをWordに貼り付けるやり方」だけでなく、効率的に作業を進めるためのショートカットも併せて知ると、作業時間が大幅に短縮されます。
この記事では、初心者が迷わずにPDFをWordに貼り付ける方法と、日常で即座に使える便利なショートカット集を紹介します。
1. まずは基本:PDFをWordに貼り付けるシンプルな手順
1‑1. PDFをコピーして貼り付け(ウィンドウズ版)
- PDFを開く
Adobe Acrobat Readerを使うのが確実です。 - カーソル移動
右クリック → 「選択ツール(テキストとイメージ)」を選択。 - コピー
Ctrl + Cで選択範囲をコピー。 - Wordへ貼り付け
Wordを開き、貼り付けたい位置でCtrl + V。- 結果:画像として貼り付けられる(レイアウトは崩れやすい)。
1‑2. PDFから画像を抜き出して貼り付け(Mac版)
- PreviewでPDFを開く
- 選択範囲をドラッグ →
Command + C - Wordで貼り付け →
Command + V- こちらはMacの標準機能です。
1‑3. PDFをWordに「オブジェクト」として挿入
- Wordメニュー →
挿入>オブジェクト ファイルから作成を選択- PDFファイルを指定 →
OK- これでPDF全体を埋め込み、ページ数で分割して閲覧可能です。
1‑4. PDF変換ツールを使う
- Adobe Acrobat Pro
- Microsoft Office 365 の「PDFからWordへ変換」
- オンライン変換サービス(
smallpdf.comなど)
変換ツールを使用すると、テキストはそのまま編集可能に、画像は品質を保ったまま貼り付けられます。
2. 画像として貼り付ける際のポイント
| 方法 | 主なメリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 画像としてコピー&ペースト | レイアウト保持が簡単 | テキストが編集できない |
| OCR付き変換 | テキスト編集可 | OCR精度が低い場合は修正が必要 |
| 高解像度PDFの画像を取り出す | 詳細表示が必要な図表を再利用 | ファイルサイズが大きくなる可能性 |
画像解像度を落とさないポイント
Ctrl + Shift + V(貼り付け形式選択) → 「画像(JPEG)」よりも「画像(PNG)」を選ぶと画質保持率が高い。- 画像を選択後、右クリック →
図として保存で別ファイルとして保存し、適切に挿入する。
3. 便利なショートカット集
| ショートカット | 使い方 | 目的 |
|---|---|---|
Ctrl + Shift + V |
貼り付けオプション | 画像形式やリンク先指定 |
Ctrl + Alt + J |
検索結果の画像をクリック | OCRテキスト抽出後、直接貼り付け |
Alt + Shift + F9 |
フィールドコードを表示/非表示 | テキスト変数の確認 |
Ctrl + Shift + N |
「標準」スタイル適用 | 画像貼り直し後のテキスト整形 |
Ctrl + Shift + 5 |
画像の縦横比を固定 | 画像サイズ変更時の歪み防止 |
F1 |
ユーザーガイド検索 | Wordヘルプ内で「PDF貼り付け」検索 |
Alt + F8 |
マクロ一覧表示 | 自作マクロで一括貼り付け |
3‑1. スペシャル:画像貼り付けを「図としてリンク」
Ctrl + Shift + V→ 「図としてリンク」- PDF変更時にWord内の画像も自動更新。
3‑2. 画像のレイアウトを即座に「四角形で折り返し」に変更
- 画像を選択 → 右上の
折り返しオプションアイコン →四角形で折り返し- 文字の回り込みをスムーズに調整。
4. PDFを画像化して貼り付ける前に行う“クリーンアップ”
| ステップ | 項目 | ツール |
|---|---|---|
| 1 | PDFのズーム調整 | Adobe Acrobatの「ズーム」機能 |
| 2 | 背景を白に統一 | Acrobat → 編集 → 背景を消す |
| 3 | 不要ページを削除 | Acrobat → ページ操作 → 削除 |
| 4 | 画像解像度を統一 | GIMPやPhotoshopで画像サイズ調整 |
この作業を済ませておくと、Word内の画像が揃った解像度で貼り付けられ、ドキュメント全体の見た目が一新します。
5. よくあるトラブルとその対策
| トラブル | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| ページが崩れる | コピーポイントが誤っている | 選択範囲を「画像」ではなく「テキスト」→「テキストと図」へ |
| 画像がぼやける | DPI不足 | PDFの解像度を高く設定した上でコピー |
| 文字が選択できない | PDFがスキャンデータ | OCR機能を有効に(Acrobatの「スキャンした文書をテキスト化」) |
| ファイルが大きくなる | 画像解像度が高い | Ctrl + Shift + V で「画像(JPEG)」の選択 |
| 画像貼り付け後、位置がずれる | 図オプションが「四角形で折り返し」ではない | 右上の折り返しオプションで「四角形で折り返し」を選択 |
6. 実践例:業務資料での使い方
- 経営会議で使用するPDFレポートから重要図を抜き出す
- 1ページずつ画像化 →
Ctrl + Shift + Vで「PNG」貼り付け Alt + Shift + F9で図のキャプションを自動付与
- 1ページずつ画像化 →
- プロジェクト提案書で参考文献を示す
- 参考文献PDFを「オブジェクト」挿入 → ページ番号をマウスでドラッグ
- 社内マニュアルの更新時
- 変更点をPDFで示した図表を
Ctrl + Alt + JでOCR→テキスト→貼り付け - スレッドでの修正履歴を「コメント」機能で管理
- 変更点をPDFで示した図表を
7. 補足:Word 2021 以降の新機能
- 「PDFの内容を自動でWordに変換」
- 右クリック → 「PDFの内容をWordに変換」 → 変換を待つだけで、テキスト・図表がそのまま編集可能。
- 「図埋め込み」
Ctrl + Shift + Vで「図として追加」→ 複数ページのPDFを1枚の画像として貼り付け。
8. まとめ:生産性を上げるポイント
- コピー方法の選択:画像として貼り付けるのか、テキストを維持したいのか、用途に合わせてスイッチ。
- ショートカットの習得:
Ctrl + Shift + Vなど、頻繁に使う機能を短縮するだけで、数十秒が節約。 - PDFの事前クリーニング:不要ページ削除、背景統一、解像度調整で、後からの微調整を減らす。
- オブジェクト挿入の活用:PDF全体を埋め込み、ページ単位で表示できるため、資料の構成を崩さず再利用が可能。
最後に「PDFをワードに貼り付ける」だけでなく、貼り付けた画像やテキストをどう配置するか が生産性に直結します。
ショートカットを組み合わせて、ワクワクしながら作業を進めてみてください。あなたの資料作成時間が短縮され、さらにクオリティの高いドキュメント作りが実現します。 🚀


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