PDFを無料で手軽に翻訳するための5つのステップ
国際化が進む現代、PDFで提供される文書をすぐに別言語へ翻訳したい場面は多々あります。特にビジネス資料、マニュアル、学術論文などの長文を翻訳したいとき、オンラインのツールは非常に便利です。今回は、インターネットブラウザだけで完結できる無料翻訳サービスの選び方と、実際に翻訳を行うための「5ステップ」を詳しく紹介します。操作が簡単で、数分で翻訳結果が得られる方法を順を追ってご案内します。
1. まずは「翻訳に適したPDFを用意しよう」
a. ファイル形式とサイズの確認
- PDFの作成ツール:Microsoft WordやGoogle Docsから直接PDFを作るのが最も安全です。スキャンした画像だけのPDFは文字認識(OCR)もしなくてはならないため、翻訳品質が低下します。
- ファイルサイズ:多くのオンラインサービスでは、1ファイルあたり5 MB〜10 MB程度までが上限です。大きい場合は分割して登録するか、アップロード可能な容量に合わせて圧縮してください。
b. 文字が埋め込まれているか
- 画像だけでなく文字が埋め込まれていないPDFは、翻訳エンジンが文字を検出できません。
- 確認方法:ブラウザ上でPDFを表示し、文字をドラッグしてコピーできるか試す。コピー不可ならOCRが必要です。
- OCRサポートツール:Google Driveにアップロードした状態で「Google ドキュメントとして開く」選択すると、OCRが自動で実行されます。
2. オンライン翻訳サービスを選択
無料で使える代表的なサービスとその特徴を比較表にまとめました。
| サービス | 翻訳可能言語数 | ファイルサイズ | 追加機能 | サポート |
|---|---|---|---|---|
| Google 翻訳 | 100+ | 30 MB | 画像翻訳、文脈補足 | 基本的に自動 |
| DeepL | 26 | 20 MB | 品質高い出力、ドキュメント翻訳 | ユーザーコミュニティ |
| Smallpdf PDF Translator | 10 | 10 MB | PDF編集、圧縮 | 公式サポート |
| DocTranslator | 30 | 40 MB | フォーマット維持、複数語種 | FAQ中心 |
| PDF.co | 20 | 10 MB | API連携、プラグイン | 開発者向け |
ポイント
- 品質:DeepLは日本語・英語間など特定の組み合わせで高品質。
- 保護:機密情報を扱う場合は、できるだけ短時間・匿名で翻訳が済むサービスを選ぶ。
- フォーマット維持:テーブルや図表を含むドキュメントは、フォーマット保持機能があると見た目を損なわずに済みます。
3. PDFをアップロード・翻訳を開始
以下では代表的な手順を「Google 翻訳」と「DeepL」の2例で示します。どちらもウェブブラウザで完結します。
Google 翻訳(ブラウザ版)
- Google 翻訳サイト(https://translate.google.com/)にアクセス。
- 左上の「文書」タブをクリック。
- 「選択」を押してPDFをアップロード。ファイルが自動で検証され、翻訳言語が自動採択されます。
- 「翻訳」ボタンを押すと、ブラウザ上で翻訳結果が表示されます。
- 「ファイルとして保存」ではなく、右側にあるダウンロードボタンをクリックすると、Google文書形式でダウンロードできます。
DeepL(有料版無料プラン)
- DeepL のウェブサイト(https://www.deepl.com/translator)へ。
- 画面右サイドの「ファイル翻訳」を選択。
- PDFファイルをドラッグ&ドロップまたは選択。
- 送信後、数秒〜数分で翻訳完了。
- 画面右に「PDFとして保存」オプションが表示されるので、クリックしてダウンロード。
4. 翻訳後にチェックすべきポイント
自動翻訳は素早い一方、誤訳や不自然な表現が残りやすいです。以下の項目を重点的にチェックしましょう。
a. 専門用語・業界用語
- 例:税務・IT・法務用語集を参照し、正確さを確認。
- ヒント:DocTranslator などでは「専門用語保持」設定があるので、選択で適用。
b. 文脈の保持
- Google 翻訳は文脈を完璧に把握できないことがある。
- 1行ずつ読むのではなく、段落単位で文脈を把握し、必要なら再翻訳。
c. フォーマット・レイアウト
- 原文と同じ枠組み、図表配置が維持されているか確認。
- もし崩れた場合は PDF を再作成するか、翻訳後に手動で修正。
d. 法的・機密情報
- 法的文書の場合は必ず専門家に最終確認。
- 機密情報の取り扱いはアップロード先のプライバシーポリシーをレビュー。
5. 完成した翻訳文書を活用する方法
a. 共有・共同編集
- Google ドキュメントへ変換すれば、リアルタイムで共同編集可能。
- 「共有設定」から「リンクを知っている全員に閲覧/編集権限」を付与すると、チームでの修正がスムーズに。
b. さらに品質向上を図る
- 二重確認:別の翻訳エンジン(例:DeepL と Google 翻訳)で同時に翻訳して比較。
- 人間によるチェック:最終段階で専門翻訳者または原著者に校正を依頼すると安心。
c. PDFとして再生成
- 編集後の「Google ドキュメント」を「ファイル > ダウンロード > PDF ドキュメント(.pdf)」で再生成。
- これでフォーマットを保ったまま配布できます。
まとめ
- PDFを適切に準備(文字が埋め込まれ、ファイルサイズが適正)
- 無料オンライン翻訳サービスを選択(Google 翻訳・DeepL・Smallpdfなど)
- アップロード・翻訳を実行(ブラウザだけで完結)
- 翻訳結果の品質チェック(専門用語・文脈・レイアウト)
- 完成した文書を共有・再生成(Google ドキュメント活用)
これらのステップを踏めば、PDFの翻訳は数分で完了します。無料サービスでの限界を知っておけば、必要に応じて簡単に有料サービスへ切り替えることもできます。気軽に試してみて、ビジネス資料や学術論文を多言語化してみましょう!


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