はじめに
PDF への変換や保存は、Word や Google ドキュメント、画像ファイルなどを共有したり、長期保存したいときに必須の作業です。
しかし、プラットフォームによって「PDF で保存」「印刷」や「送信」などとだけ提示され、
「PDF が出るかどうか」「フォーマットは崩れないか」「ファイルサイズはどうなるか」などの不安が生まれます。
特に印刷機能の使い方に戸惑う人、オンラインサービスにデータを送ることに抵抗がある人、または複数のデバイスで作業している人にとっては不便さが大きくなりがちです。
そこで、PDF 保存が苦手な人でも手軽に安全に PDF を作成できるツールを5つ厳選し、それぞれの特徴と実際の使い方、メリット・デメリットを解説します。
「どのツールを選べばいいの?」と迷ったら、この記事の最後にある比較表で一目で判断できるようにまとめています。
1. Adobe Acrobat Reader DC:業界標準のフリー版
特徴
- 無料で使える「Adobe Reader」には「PDFに変換」機能が含まれ、デスクトップ版でも完全無料です。
- Windows・Mac・Linuxで動作。ブラウザ拡張(Edge・Chrome・Firefox)も提供。
- PDF への変換は画面上の「ファイル」→「印刷」→「プリンタを選択」で「Adobe PDF」を選ぶだけ。
- 変換時に「設定」→「ページ範囲」「ページ設定」など細かく指定可能。
使い方サンプル
- Word/Excel などの編集ソフトでファイルを開く。
- 「ファイル」>「印刷」を選択。
- プリンタ欄で「Adobe PDF」を選び、[印刷]をクリック。
- 保存場所とファイル名を入力し、[保存]を押す。
メリット
- Adobe が保証する互換性。
- 無料で高機能(セキュリティ設定・注釈追加も可能)。
デメリット
- 初期インストール時に不要な広告が出ることがある。
- 変換は印刷機能経由なので、印刷設定を間違えると余計な白い余白が入ることも。
2. PDF24 Creator:Windows で一括変換・編集ができる万能ツール
特徴
- Windows 専用のフリーソフト。メモリ軽量で起動が速い。
- 「プリンタドライバ」式で、どんなアプリでも「PDF24 Printer」から変換できる。
- 一括変換、圧縮、結合、分割、変換形式の切替も簡単。
使い方サンプル
- PDF24 をインストール(インストーラが軽量)。
- 変換したいファイルをドラッグ&ドロップすると自動でプリンタ設定に転送。
- 変換前に「PDF24 コントロールパネル」でページ設定や圧縮レベルを設定。
- 「印刷」=「PDF 生成」。
メリット
- Windows だけで完結。クラウドにアップロードする必要なし。
- 変換前に詳細設定が行えるので画像解像度やメタデータを制御。
デメリット
- Mac 版はなく、Linux 版も非公式。
- 高度な編集(注釈・フォーム入力)は別ソフトが必要。
3. Google Chrome / Edge:ブラウザだけで完結(オンライン保存)
特徴
- どちらも「印刷」→「PDF へ保存」機能が標準装備。
- ほぼすべてのウェブページ・HTML 文書をそのまま PDF にできる。
- オフライン環境でも機能は動作する。
使い方サンプル
- Chrome/Edge で変換したいドキュメントをブラウザに開く。
Ctrl+Pで印刷ダイアログを表示。- プリンタ欄で「PDF に保存」または「Microsoft Print to PDF」を選択。
- 「ページ設定」>「サイズ」や「余白」を調整し、[保存]。
メリット
- ソフトをインストールする必要がない。
- スマートフォンのブラウザでも同様に操作可能(多くは「共有」→「印刷」→「PDF へ保存」)。
デメリット
- 変換の品質はブラウザエンジンに依存。テキストのレイアウトが崩れやすい。
- 大量ファイルの一括変換は非効率。
4. Soda PDF Online:クラウドベースで使いやすいオプション
特徴
- ブラウザだけで利用できるオンライン PDF エディタ。
- ドラッグ&ドロップでファイルアップロードし、PDF へ変換・最適化が可能。
- 変換後にコメント付与、文字編集、フォーム作成も簡単。
使い方サンプル
- web.sodapdf.com にアクセス。
- 「PDF 作成」タブで「Word から PDF」や「画像から PDF」を選択。
- ファイルを上部のアップロードボックスへドラッグ。
- 画面右下の「生成」をクリックし、変換完了メールを受信、またはダウンロード。
メリット
- 完全無料版でも十分な機能。
- クラウドでの作業なのでデータは一時的にオンラインに保存。
- 変換品質が高く、レイアウト崩れが少ない。
デメリット
- インターネット接続が必須。
- 大容量ファイルはアップロード時間が長くなる。
5. Print Friendly & PDF:文書・記事を洗練した PDF に変換
特徴
- ウェブページやブログ記事を、余分な広告や画像を除外してクリーン PDF 化。
- 「Print Friendly」拡張機能でブラウザに統合。
- PDF と印刷プレビューの両方を一括で保存。
使い方サンプル
- Chrome/Firefox の拡張機能をインストール。
- 変換したいウェブ記事を開く。
- ブラウザツールバーのアイコンをクリックし、サムネイル表示で不要項目を削除。
- 「PDF へ保存」ボタンを押すと、整形済み PDF がダウンロード。
メリット
- 余計な要素が除外され、読みやすい PDF が出る。
- ストリーミング型メディアも音声付きでダウンロード可能。
デメリット
- PDF のカスタマイズは限定的。
- 変換対象が「HTML」限定のため、Word などは別途変換を要する。
まとめ比較表
| ツール | オフライン/オンライン | 主な利点 | 主な欠点 | 推奨ユーザー |
|---|---|---|---|---|
| Adobe Acrobat Reader DC | オフライン | 高い互換性・多機能 | 余計な広告 | Windows/Mac で標準化を重視 |
| PDF24 Creator | オフライン(Windows) | 全てのアプリからプリンタ経由で変換 | Mac・Linux 未対応 | Windows ユーザー |
| Chrome/Edge | オンライン/オフライン | インストール不要・マルチデバイス | 変換品質のばらつき | 軽いドキュメント、移動作業 |
| Soda PDF Online | オンライン | 編集機能付き・多機能 | 接続必須・データセキュリティ懸念 | PDF 編集もしたい人 |
| Print Friendly & PDF | オンライン | クリーン化された PDF | カスタマイズ制限 | ウェブ記事・ブログの共有 |
まとめ
- PDF 保存が苦手という人は、まずは自分の作業環境(OS、デバイス)と変換したいファイルタイプ(Word・画像・ウェブページ)を把握することから始めましょう。
- Windows 一般ユーザーなら PDF24 Creator で一括変換、Mac ユーザーなら Adobe Reader DC でシンプルに変換できます。
- ブラウザだけで済ませたいなら Chrome/Edge の「PDF へ保存」機能を活用。
- 編集もしたいなら Soda PDF Online、ウェブ記事をきれいに変換したいなら Print Friendly & PDF を試してみてください。
以上を参考に、目的と環境に合ったツールを選ぶことで、PDF 保存に対する不安が大幅に軽減されるはずです。ぜひ、実際に試してみてくださいね。


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