pdf 縦にして保存: 画像を縦長に変換する簡単ステップと注意点

画像を縦長に変換し、PDFとして保存したいとき、ただちに思い付く手段は多数あります。
しかし「縦にして保存」だけでは、意図しない解像度低下や画質劣化、余分な余白、さらには機密性の問題まで潜んでいることがあります。
本記事では、初心者でも手軽に実行できるステップと、失敗しないための注意点を徹底解説します。

1. なぜ縦長画像をPDFにしたいのか

  • 印刷物への配置
    ポスターや名刺、ポスターの裏面など、縦長のレイアウトが必須の場合があります。
  • デジタル資料の整理
    スマホで撮ったスクリーンショットや長い手書きメモを縦長にまとめ、1枚のPDFにすることで閲覧しやすくなります。
  • プレゼン資料
    画面の比率をそろえることでビジュアルの統一性を演出できます。

縦長に変換した後に「PDFに変換」することで、印刷時に最適化されたサイズや解像度・圧縮設定を持つファイルを得られます。

2. まずは画像の縦長化 ― 代表的なツール一覧

ツール 利点 使い方の概要
Adobe Photoshop 高精度なレタッチ 画像 → 右クリック → 回転
GIMP (無料) 直感的で無料 Image → Transform → Rotate 90° Counter‑Clockwise
オンラインサービス ソフト不要 “Rotate Image Online” 検索 → 画像アップロード → 回転
ImageMagick (CLI) バッチ処理に最適 convert input.jpg -rotate 90 output.jpg
Microsoft PowerPoint 多少のレイアウトも可能 スライドに画像挿入 → 回転ツールで90°回転

2‑1. 画像編集ソフトで回転させる手順

  1. 画像を開く
    ソフトごとにファイル → 開くで画像をロード。
  2. 回転コマンドを探す
    「画像」「変換」「回転」のメニューを確認。
  3. 角度を90°に設定
    縦にする場合は 90° か 270°(逆方向)を選択。
  4. サイズを調整(必要に応じて)
    回転後のキャンバスサイズが画像サイズに合わない場合、自動サイズ調整が有効。
  5. 保存
    元画像は別名で保存し、作業データを残す。

2‑2. バッチ処理で複数ファイルに一括転換

ImageMagick を使うとコマンドラインから一括変換が可能:

# すべての JPG を縦に 90° 回転し、PNG に保存
magick mogrify -rotate 90 *.jpg

PDF へまとめる際は、次のフェーズで同じコマンドで一括変換しておくと楽です。

3. 画像を PDF へ変換する手段

方法 推奨シナリオ 備考
Adobe Acrobat Pro 画像の品質をそのまま PDF に保ちたい場合 画像1枚=1ページとして簡潔に
Microsoft Word 画像とテキストの混在がある場合 PDF 変換時に圧縮設定が選べる
LibreOffice Draw オープンソースで無料 「ファイル → エクスポート」→ PDF
オンラインツール 少数件、テキスト無しの場合 ①画像アップロード → ②ページ設定

3‑1. 画像単体を PDF にする手順

  1. 画像を開く
    Acrobatで「ファイル → 作成 → PDF からファイル」
  2. ページサイズを調整
    画像の解像度に合わせ、必要なら紙サイズを「A4」や「スキャンサイズ」に設定。
  3. 圧縮設定
    「設定」→「画像圧縮」で「JPEG(ベスト)」を選択。
  4. 保存
    「PDF 作成」をクリックし、ファイル名を決定。

3‑2. テキストと画像の混合 PDF

  1. Word に画像を貼り付け
    画像を横に並べたい場合は「画像位置を自由」に設定。
  2. 改ページ処理
    「挿入 → 改ページ」で縦長ページ単位をクリエイト。
  3. PDF エクスポート
    「ファイル → エクスポート → PDF」→ 設定画面で「最適化」を選択。

4. 失敗しないための注意点

失敗のリスク 対策
画質の低下 画像を回転させる前に「高解像度保存」から行う。
縦横比が変わる 元画像の長い辺が1辺だけの長さにならないよう、キャンバスサイズを自動で調整( Photoshopの「長辺を基準」)。
余白が増える 画像全体を回転後のキャンバスに合わせて「フレーム内に収める」設定を利用。
ファイルサイズが膨大 PDF の圧縮設定を「高品質」ではなく「解像度 150dpi」程度に抑える。
テキスト認識が失敗 OCR を必要とする場合は PDF 作成前に Adobe Acrobat Pro の OCR を走らせる。
機密情報漏洩 オンラインツールは利用せず、ローカルソフトのみで処理。
色再現の不一致 印刷の場合は ICC プロファイルを正しく埋め込む。

4‑1. 解像度と DPI の設定まとめ

目的 推奨 DPI 推奨用途
Web 用 72 シンプルに表示
オンライン閲覧 150 ブラウザ上で速い表示
印刷 300 高品質印刷
プレゼンテーション 200 スクリーン表示で十分

5. 実際にやってみる! 簡易ワークフロー

  1. 画像を用意
    スマホで撮った長い写真をデスクトップに移動。
  2. 画像を回転
    GIMP → Image → Transform → Rotate 90° Counter‑Clockwise。
  3. サイズを確認
    Image → Image Size → 画面上で「解像度 300dpi」と設定。
  4. GIMP で PDF へ書き出し
    File → Export As → 形式を PDF に設定。
    ‑「画像を画像に埋め込む」チェックを入れ、圧縮なしで保存。
  5. Adobe Acrobat で確認
    PDF を開き、ページ内の画像が縦長に表示されているか確認。
  6. 印刷
    印刷プレビューで「ページ内に合わせる」を選び、実際に印刷。

6. よくある質問 (FAQ)

Q1. 画像が縦長になっても読みづらいページが出来ることがあります。どう対処すれば?
A1. 画像を横に並べて1ページに収めるか、余白を増やすことで視認性を向上させます。Adobe Acrobat で「プロパティ」→「ページサイズを拡張」機能が便利です。

Q2. PDF のファイルサイズが数 MB になるのは仕方ないですか?
A2. 高画質で30ページ以上を縦長 PDF にすると大きくなります。画像を事前に圧縮(JPEG 80~90%)し、PDF 作成時に「低解像度で圧縮」オプションを選択すると縮小できます。

Q3. 画像を縦長に変換した後、逆に横長に戻す方法を教えてください。
A3. 同じツールで再度90°回転させるだけです。順序が重要: 先に回転その後にサイズ調整を行うと余白が出ない。

7. まとめ

縦長に画像を変換し、PDF へまとめる作業は、正しいツール選択と設定次第で誰でも簡単に完結します。
ポイントは以下の三点です。

ポイント 実践のヒント
回転前の解像度を確保 「高解像度保存」で再エンコードしない
キャンバスサイズの自動調整 余白の自動追加で画質損失を防止
PDF の圧縮設定を明示 印刷か閲覧かに応じて DPI を調整

こうした手順を守りつつ、自分の作業環境に合わせてツールを使い分ければ、縦長画像の PDF 作成はもう悩む必要はありません。
ぜひ試してみて、印刷・閲覧に最適な縦長 PDF を手に入れてください。

コメント