PDF OCR 無料で使える!簡単・高速ツール徹底比較

PDFをスキャンした画像や画像付きのPDFからテキストデータを抽出したいけれど、OCR(Optical Character Recognition)のソフトは高価で使いづらい…そんな悩みを解決するために、無料で簡単かつ高速に利用できるOCRツールを徹底比較して紹介します。まずは「PDF OCR 無料で使える」検索結果に出てくるツールのうち、代表的なものをピックアップし、使用方法、メリット・デメリット、機能の有無をまとめました。検索者が抱える疑問を想定し、使い方や設定のポイント処理速度文字認識精度などを徹底解説しているので、これを読めば初心者でもスムーズにOCRを使いこなせるはずです。


PDF OCR でよくある疑問とそれに対する回答

質問 回答(要点)
画像データだけでも PDF が作れますか? はい、画像をPDFに変換してからOCRするツールはいくつかあります。
どの言語でも認識できますか? ほとんどの無料OCRは日本語・英語・簡体字・繁体字・スペイン語などに対応しています。
文字が多い長文でも高速に変換できますか? 計算機の性能やツールにより差が大きいので「高速」と名乗るものはサーバー負荷を考慮してバッチ処理を行うものが多いです。
PDFに保存した後、編集は可能ですか? PDFに文字を埋め込む場合は「テキストレイヤー付きPDF」が生成され、ほとんどのPDFリーダーで編集できます。

1. あらゆる用途に対応できるデスクトップ型無料OCRツール

1-1. Tesseract OCR

TesseractはGoogleが提供するオープンソースOCRエンジンです。CLI(コマンドライン)やGUIフロントエンド(※Tesseract4MacやgImageReaderなど)で使用できます。

メリット デメリット
完全無料で商用利用もOK 使いこなすにはコマンドラインに慣れる必要がある
マルチプラットフォーム 設定にやや手間がかかる(言語データパッケージのダウンロード)
サーバー側で処理できる GUIフロントエンドのバージョンは更新が遅い
細かなパラメータ調整が可能 認識精度はツールに依存

おすすめ設定ポイント

  • 日本語・英語混在であれば「jpn+eng」言語パックを追加
  • -c tessedit_char_whitelist=0123456789ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZで数字・英大文字限定にすると高速化
  • 「PDF」出力時は「-psm 3(自動ページセグメント)」

1-2. Adobe Scan(Windows)

Windows 10/11向けに配布されている「Adobe Scan」は、ドキュメントをスキャンしてOCR処理する無料ツールです。スキャンした画像は自動でPDFに変換され、テキストとして埋め込みます。

メリット デメリット
スキャン機能とOCRが一体化 スキャン範囲のサイズに制限あり(最大5ページ)
クラウド連携で別デバイスからも閲覧可能 オフライン時はOCRが実行不可
直感的なUI 高度な文字認識調整は不可
無料でファイルサイズ制限も大きい デスクトップアプリは古くなるとサポート終了する恐れ

使い方のコツ

  1. ファイル → スキャン → スケジュール実行(最大 5 ページ)
  2. 画像からテキストデータ を有効にしておく
  3. 出力形式は「PDF」か「PDF(編集可能)」を選択

1-3. PDF-XChange Editor(フリーモード)

PDF-XChange Editor は PDF 編集/閲覧ソフトとして知られていますが、フリーモードでも OCR機能 が利用できます。日本語対応も十分で、操作はドラッグ&ドロップで完了します。

メリット デメリット
1クリックでOCR フリーモードは文字認識の精度が限られる
レイアウト保持率が高い PDFへの保存時にウォーターマークが入ることがある
マルチページ 文字の編集は不可(編集版を購入要)
無料で基本機能網羅 ツールバーが少し煩雑に感じるユーザーも

操作手順

  • PDFを開く → 右側側のサイドバーから「OCR文書」を選択
  • 「文字検出モード」→「日本語」
  • 「OCR起動」をクリック
  • 完了後、保存 → 「テキストレイヤー付きPDF」

2. ブラウザベースで手軽に使えるオンライン無料OCR

2-1. Google ドライブ OCR

Google ドライブにPDFをアップロードすると、自動でOCR処理が走ります。保存された PDFの各ページは「Google 文書型」でテキスト化され、編集・コピーが可能です。

メリット デメリット
完全無料 大容量ファイル(50MB超)では処理が遅い
Googleアカウントが必要 オフラインでは利用不可
すぐに編集できる 一部日本語の認識精度が低いことがある
クラウドストレージで同期が便利 ドキュメントのプライバシーには注意が必要

手順

  1. ドライブへPDFアップロード
  2. ファイルを右クリック → Google 文書で開く
  3. 変換された本文が表示される → 必要に応じて編集

2-2. OnlineOCR.net

日本語・英語・スペイン語を含む複数言語に対応したオンラインOCRサイトです。ファイルサイズ最大100MB/画像は最大20ページまで。

メリット デメリット
使い方簡単(ファイル選択+実行) 連続実行するとサイトが反応なしになることがある
PDFへの再変換が自動で可能 ユーザー情報はログしたりしないが、商業利用は別途利用規約確認が必要
言語選択が自由 検索エンジン経由でのアクセスは時間がかかることがある
無料でブラウザのみ使用 高解像度は処理速度が落ちる

ワンステップ操作

  • ファイル選択選択
  • 言語選択 → 日本語
  • Convert to PDFConvert
  • ダウンロード → スキャンされた PDFを閲覧

2-3. Smallpdf OCR

Smallpdf はオンラインで PDF 変換・編集が一括できるサービスです。OCR は無料プラン 1 ヶ月に50回まで実行可能ですが、無料でも高速で利用できます。

メリット デメリット
簡単操作で即時変換 無料枠を超えると課金に移行
複数ファイル同時処理が可能 5 つのページを超える場合は分割が必要
機密性が高い(HTTPS) 1 回の変換で 2〜3 分かることがある
無料だけど機能も充実 画像形式が「PDFだけ」だと制限がある

利用手順

  1. Upload PDF
  2. OCR が自動で変換を開始
  3. 変換完了後、Download(エクセル・テキスト・PDF)

3. モバイルアプリで持ち運びながら OCR する

3-1. Microsoft Office Lens(iOS/Android)

Office Lens はスキャナとOCRを統合した無料アプリです。撮影時に自動でPDFに変換し、OCRでテキストを抽出します。

メリット デメリット
瞬時にスキャンで簡単取得 インターネット接続が必要(クラウドで処理)
OneDrive 連携で共有が簡単 無料版は保存サイズに制限がある
画像修正機能が豊富 連続スキャンでのバッテリー消費が大きい
無料 で十分な文字認識性能 高精度では有料アプリに劣ることがある

操作フロー

  • ランプモードでスキャン → シーン自動検出
  • 「PDF」を選択
  • 「テキスト抽出」を有効にして保存
  • OneDrive へアップロード → 必要に応じて編集

3-2. CamScanner(iOS/Android)

CamScanner はスキャン+OCR+編集+共有が一体化した大人気アプリです。無料版でも「PDF でアウトプット」オプションが利用できます。

メリット デメリット
高度な画像補正が可能 無料版は広告表示がある
テキスト編集が可能 高負荷なバッチオプションは無効
クラウド連携(Google Drive, Dropbox) OCR の日本語設定は手動で追加
無料で機能は充実 ストレージ上限に注意

スキャン・OCR の手順

  1. カメラから撮影 → 「スキャン」
  2. 「文書」レイアウトを選択
  3. テキスト認識 をON
  4. PDF 形式で保存 → 共有

4. 何度も行う大量の PDF 変換に最適なツール

4-1. NAPS2(Not Another PDF Scanner 2)

NAPS2 はスキャン&OCR が一括で行える Windows 専用のフリーソフトです。スキャンした PDF をそのまま OCR してテキストを埋め込みます。

メリット デメリット
大量処理で自動化が可能 Windows 専用で macOS では動作しない
タスクスケジューラで定期処理 OCR 処理は Windows OCR エンジンに依存
スキャンパラメータが細かく設定できる 設定ファイルの編集がやや難しい
無料(オープンソース) 画像のトリミングは手作業

まとめ手順

  • Add で PDF/画像をインポート
  • OCR → 日本語対応パッケージを選択
  • Convert → 変換完了

4-2. OCRmyPDF(Python ライブラリ)

OCRmyPDF は Python で書かれたコマンドラインツールで、PDF に自動でテキストレイヤーを埋め込みます。Tesseract OCR をバックエンドに使い、大量ファイルを高速に処理できます。

メリット デメリット
スクリプトでバッチ処理が可能 Python 環境を事前に整える必要あり
マルチプロセスで高速 文字認識の精度は Tesseract に依存
無料・オープンソース 画像前処理が必要な場合手動でコーディング
クロスプラットフォーム サーバー上での使用が主流で、初心者には敷居が高い

スクリプト例(ワンライナー)

ocrmypdf input.pdf output.pdf --language jpn --force-ocr

5. 使う前に確認したい 5 つのポイント

ポイント 意味 チェックリスト
ファイルの文字化け OCR で日本語が正しく出力されるか 文字コードは UTF‑8 を基本
画像の解像度 200‑300 DPI 以上がおすすめ スキャン時はレトロ化しない
レイアウト保持 元の配列が崩れないか 複雑な表は別途再作成
利用可能言語 必要な言語パッケージがあるか 日本語+英語+スペイン語 なら OK
プライバシー 画像・PDF が漏れないか オフラインで完結できるか

6. まとめ:どのツールがあなたのニーズに合う?

ユーザー層 推奨ツール 主要ポイント
個人で散発的に使う Smallpdf/OnlineOCR ブラウザのみ、手軽に変換
頻繁に OCR したい Adobe Scan/Tesseract UI/CLI 両方利用可
大量ファイルを自動化したい OCRmyPDF/NAPS2 バッチ処理に向く
モバイルで作業したい Office Lens/ CamScanner 手軽にスキャン+OCR
高度な編集が必要 PDF‑XChange Editor テキストレイヤー付きで編集可

すべての無料ツールには「利用規約」「プライバシーポリシー」「設定しやすさ」の3 要素で選ぶ必要があります。
今回紹介した製品は、基本機能は十分に無料で使え、速くて使い勝手も悪くありません。


「今すぐ変換したい」あなたに:小さなワークフロー

1. PDF ファイルを開く  
2. OCR ツールを選択(Smallpdf なら「Upload PDF → OCR」)  
3. 「変換」ボタンだけで 1‑2 分  
4. ダウンロード → 文字編集 へ  
5. 必要ならクラウドへ同期

これで 1 秒でデータを共有できる。

今一度、画像解像度・ファイルサイズを確認し、使い終わったら一時ファイルはすべて削除すると安心です。


最後に

無料ツールって「無料」だけで十分なのです!

  • 何度も使うなら Tesseract をローカルに置く
  • モバイルなら Microsoft Lens
  • 何千枚の PDF を処理するなら Python スクリプトで OCRmyPDF

次回も役立ち情報を発信しますので、ぜひご質問やおすすめツールのご紹介など、コメントしていただければ幸いです。

ありがとうございました!


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