PDFを回転させて保存する方法|初心者でも簡単にできるMac・Windows・オンラインツール完全比較ガイド

導入
PDF は「Portable Document Format」の略で、文書のレイアウトを崩さずに共有できるため、ビジネス文書やレポート、e‑ブックなどで広く使われています。しかし、作成したPDFが予期せぬ角度で配置されてしまうことは少なくありません。こうした「回転したまま保存したい」という課題は、初心者でも手軽に解決できます。今回のガイドでは、Mac、Windows、そしてオンラインツールのそれぞれで PDF を回転させて保存する手順と、使いどころ・メリット・デメリットを徹底比較します。

1. PDFを回転させる基本的な理由

PDF を回転させる主なケースは次のとおりです。

ケース 具体例 目的
スキャン時の誤った向き スキャナの設定ミスで縦向きに撮影 読みやすさ向上
フォーマットの変更 画像が横長で、縦向きに表示したい デザイン統一
印刷物の見直し 本文と図表が逆向き 印刷前チェック

目的に合わせて、適切なツールを選ぶことが大切です。

2. Mac で PDF を回転し保存

Mac には標準で PDF 互換性の高い プレビュー アプリが付属しています。初心者でも直感的に操作できるのが特徴です。

2‑1. プレビューでの操作手順

  1. Finder で対象の PDF を選択し、Ctrl+クリック して「プレビューで開く」を選択。
  2. 上部メニューの**「表示」→「サムネイル」**をクリックし、左側にページサムネイルが表示されます。
  3. 回転したいページをクリックし、「ツール」→「ページを回転」(またはキーボードショートカット Command + ,Command + .)で90度ずつ回転。
  4. すべての回転を終えたら、ファイル→上書き保存Command + S)で元のファイルに上書き、もしくは ファイル→名前を付けて保存 で別名で保存。

ポイント:サムネイルで複数ページを同時に選択して一括で回転させることも可能です。

2‑2. メリット・デメリット

  • メリット

    • OS に標準搭載されているので、追加ソフトは不要。
    • UI がシンプルで、初心者でも直感的に操作できる。
    • 変換や編集の際に画質が劣化しない点も安心ポイント。
  • デメリット

    • 複雑な編集(テキスト挿入や注釈の追加)はサポート外。
    • PDF の形式が壊れていると開けないケースがある。

3. Windows で PDF を回転し保存

Windows 10・11 標準の Microsoft Edge に PDF ビューワ機能が備わっており、回転も簡単に行えます。ほかに Adobe Acrobat Reader DC(無料版)も人気です。

3‑1. Microsoft Edge での操作手順

  1. PDF を右クリックし「アプリで開く→「Microsoft Edge」で開く」か、Edge で直接ドラッグ&ドロップ。
  2. 画面右上の「(設定・その他)」アイコンをクリックし、「ページを回転」 ボタン(時計回り/反時計回り)を押す。
  3. 回転後に 「ファイル」→「名前を付けて保存」 を選び、保存先を指定。

ヒント:Edge ではブラウザと同時に使用できるため、他のタブを閉じずに作業が続けられます。

3‑2. Adobe Acrobat Reader DC の操作

  1. Adobe Acrobat Reader DC を起動し、**「ファイル」→「開く」**で PDF を開く。
  2. ツールバーから「ツール→「ページを整理」」を選択。
  3. 回転させたいページを選び、上部の回転アイコンで 90°・180° などを設定。
  4. 「ファイル」→「保存」 で上書き保存。

ポイント:Acrobat は高度な編集機能も備えているため、回転だけでなくページ追加・削除が必要な場合に便利。

3‑3. メリット・デメリット

  • メリット

    • Edge は追加インストール不要で即利用可能。
    • Adobe Reader は無料版で多機能。
    • 一部 Windows デバイスはタッチ操作で回転できる。
  • デメリット

    • Edge の回転は PDF の保存形式に関して制限がある場合がある。
    • Acrobat Reader だと無料版では一部機能制限がある。

4. オンラインツールで PDF を回転し保存

ソフトをインストールしたくない、またはモバイルデバイスで手軽に作業したい場合は、ブラウザベースのオンラインツールを活用します。以下は代表例です。

ツール 主な特徴 無料利用の制限 料金 (月額)
PDFescape 100MB まで無料で編集・回転 ファイルサイズ制限、広告表示 12 USD
Smallpdf 1日 2 件まで無料、回転・結合・分割 1日制限、広告 10 USD
ILovePDF 1日無制限無料、回転・結合・圧縮 1日制限 (無料)、広告 10 USD

4‑1. Smallpdf での手順(例)

  1. ブラウザで smallpdf.com/rotate-pdf を開く。
  2. PDFをアップロード」をクリックし、対象ファイルを選択。
  3. 左側に表示される「ページを回転」オプションで、回転角度を指定。
  4. 上部に 「PDFを回転」によって、回転したページが確認できたら変換」をクリック。
  5. 完了したら、「ダウンロード」 で保存。

留意点:ファイルはウェブ上に一時的にアップロードされるため、機微な資料は取り扱いに注意。

4‑2. 利点と注意点

  • 利点

    • ソフト不要、どこでも利用可能。
    • モバイルデバイスからも操作できる。
    • いくつかのツールは回転以外の編集も併せて実施できる。
  • 注意点

    • アップロード時にプライバシーが懸念。
    • ファイルサイズや日次利用制限がある。
    • インターネット接続が必須。

5. 回転した PDF を安全に保存するコツ

  1. 上書き保存は注意
    元のファイルを失いたくない場合は「名前を付けて保存」を選び、別名でバックアップを残しておくと安心です。
  2. ファイル形式を確認
    PDF-A(アーカイブ)形式に変換して保存すると、長期保存に向きます。
  3. ページ順を確認
    回転後にページ番号が崩れないか、内容が不正に入れ替わっていないかを必ず確認。
  4. セキュリティ設定
    ビジネス文書などではパスワード保護や印刷禁止設定を追加すると、誤って第三者に閲覧されるリスクを下げられます。

6. まとめ

  • Mac では「プレビュー」でシンプルに回転・保存。
  • Windows では「Microsoft Edge」や「Adobe Acrobat Reader DC」を使い、無料で手軽に回転。
  • オンラインツール はどこからでも利用でき、モバイルデバイスでも操作可能。
  • 回転後は必ず「上書き保存」ではなく「別名保存」を推奨し、データ損失を防ぎます。

初心者でもこれらの手順を踏めば、PDF の回転は1分で完了します。ぜひ、自分に合った方法でスムーズに作業してください。

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