PDFを簡単に回転させる方法
初心者でもできる操作手順とおすすめ無料ツール比較で、これだけで完璧なPDF回転が実現できます。
イントロダクション
PDFは「一度作成すれば、それ以降は変更しにくい」というイメージがありますが、実際にはページを回転させることで印刷物やプレゼン資料の見栄えをリフレッシュできます。特に、スキャンした資料が横向き(ランドスケープ)になっている場合や、印刷前に正しく縦向きに合わせたいときに便利です。
この記事では、初心者が数クリックでPDFを回転させる方法を紹介し、代表的な無料ツールを比較して、最適な選択肢を見つける手助けをします。ツールは「Windows」「Mac」「Linux」「オンライン」の4つのカテゴリに分けて解説しますので、デバイスに合わせて選んでください。
PDFを回転させる主な理由
| 目的 | 回転角度 | おすすめツール |
|---|---|---|
| スキャンした書類を正しい向きに戻す | 90°・180°・270° | Adobe Acrobat / PDFelement |
| 文章全体を横向きに変えて閲覧しやすくする | 90° | Foxit Reader / LibreOffice |
| クリエイティブ用途でページをデザイン的に回転させる | 任意 | GIMP / Inkscape |
| 画像や図をPDF上で回転させる | 任意 | PDF-XChange Editor |
上記表は一例です。PDFの利用目的に応じて、必要な回転角度や操作の簡便さを重視したツール選びが重要です。
Windows環境での回転手順
1. Adobe Acrobat Reader DC(無料版)
- PDFを開く → 右側のサイドバーで「ツール」>「印刷」>「画面設定」へ移動
- 「ページの回転」オプションで90°、180°、270°を選択
- 「印刷プレビュー」で確認し、【印刷】ではなく「このファイルに適用」を選んで保存
メリット
- 簡単なUI、設定忘れが少ない
- PDFのメタデータも保持される
デメリット
- フィンガークリック数が多い
- 高度な編集機能は有料版が必要
2. PDF-XChange Editor(無料版)
- PDFを開く → ツールバーの「表示」タブ > 「回転」アイコンをクリック
- 90°・180°・270°を選択してページを回転
- 回転後に「ファイル」>「上書き保存」で変更を確定
メリット
- 1クリックで回転
- ページ単位で選択/複数ページまとめ回転が可能
デメリット
- UIがややこしいため初心者はハードルが高い場合あり
Mac環境での回転手順
1. プレビュー(標準アプリ)
- PDFをプレビューで開く
- サイドバーからページを選択し、上部メニューの「ツール」>「回転」>「右(90°)」/「左(90°)」を選択
- 回転後、ファイル > 上書き保存
メリット
- Macユーザーならインストール不要
- 直感的な操作
デメリット
- 1ページずつ操作しないと複数ページは連動しない
2. PDF Expert(有料ですが30日間無料トライアル)
- PDF Expertで開く
- ページサイドで選択し、右クリックメニューから「回転」を選択
- 一括回転も可能(Ctrl+クリックで複数選択)
メリット
- 一括操作がスムーズ
- UIがモダン
デメリット
- 無料版は機能制限あり
Linux環境での回転手順
1. Evince(標準PDFリーダー)
- PDFをEvinceで開く
- メニュー「表示」>「回転」>「右」または「左」
- 「ファイル」>「名前を付けて保存」で新規保存
メリット
- 多くのディストリビューションに標準装備
デメリット
- 1ページずつ回転しかできない
- 複数ページの一括操作不可
2. Okular(KDEユーザー向け)
- OkularでPDFを開く
- メニュー「文書」>「ページ」>「90°カーブ」
- ページを選択し複数選択で一括回転
メリット
- 強力な注記&回転機能
- KDEデスクトップのシームレスな統合
デメリット
- KDE以外ではUIが見慣れない
オンラインでの回転ツール
おすすめ3選(すべてブラウザ上で完結、無料)
| ツール | 回転方法 | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ILovePDF | アップロード → 回転角度選択 → 変換 | 無料 | 直感的、ページ単位 + 一括回転 |
| PDF2Go | アップロード → 編集・回転 → ダウンロード | 有料プランあり | 高度編集オプションも多数 |
| Smallpdf | アップロード → 回転 → 保存 | 無料 | セキュリティ対策が強化、クラウド同期 |
注意点
- ファイルサイズと機密性に注意。アップロード前に、機密文書はローカルで処理したほうが安全です。
- 無料版では広告や容量制限がある場合があります。
PDFを回転する際のよくある質問
Q1:PDFを回転した後、元に戻せないか?
A:ほとんどのツールで「元に戻す」もしくは「Ctrl+Z」が利用可能です。ただし、一度保存して別名で保存した場合は、元のファイルから再読み込みするしかありません。必ず元ファイルはバックアップしておきましょう。
Q2:回転操作で画像や文字が失われるのはない?
A:正規のツールはPDF内のレイヤーを保持します。ロスレスで保存されるので、画像やテキストは失われません。ただし、古いPDFフォーマット(PDF 1.3)だと一部のフォントが埋め込まれていないと文字化けすることがあります。
Q3:ページを複数回転したいときに一括操作はできる?
A:できるツールが多いです。Adobe Acrobat Reader DC (無料版でもPDFのページ番号を選択して右クリック→「回転」) や PDF-XChange Editor、Okular、ILovePDF、Smallpdfなどは複数ページを選択して一括で回転できます。
Q4:スキャンした画像ファイルを PDF として回転しても失われる可能性はある?
A:PDF に変換された PDF は画像ファイルとして扱われます。回転操作は画像を回転させるだけなので、解像度が落ちることは通常ありません。ただし、画像自体が低解像度であれば、回転しても粗さは改善されません。
おすすめ無料ツール比較表
| テーマ | 対応OS | 料金 | 主な特徴 | 使い勝手 |
|---|---|---|---|---|
| Adobe Acrobat Reader DC | Windows / Mac | 無料 | プロフェッショナルUI、セキュリティ機能 | ★★★ |
| PDF-XChange Editor | Windows | 無料 | 高機能エディタ、OCRサポート | ★★ |
| プレビュー | macOS | 無料 | 直感的UI、デフォルト備え | ★★★ |
| Evince | Linux | 無料 | 軽量、標準装備 | ★★ |
| Okular | Linux / KDE | 無料 | 強力な注釈 + 回転 | ★★ |
| ILovePDF | オンライン | 無料 | ブラウザで完結、使い方が簡単 | ★★★ |
| PDF2Go | オンライン | 無料 | 高度編集まで | ★★ |
使い勝手は個人の慣れ具合やデバイス環境により変わります。実際に数ツールを試し、操作の快適さを比較することをおすすめします。
スムーズに完了させるための裏技
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ショートカットキー
- Windows:
Ctrl+G(ページを選択) →Ctrl+Shift+→/←(回転) - macOS:
Cmd+Shift+R/L(右/左に90°回転) - Linux: それぞれのPDFリーダーで割り当てられるショートカットを確認
- Windows:
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スクリプトで自動化
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pdftkやqpdfを使えばコマンドラインで回転が可能qpdf input.pdf --rotate=+90:1-5 output.pdf - 5〜10ページ程度のループ作業が高速化
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PDFのページ数を削除して再結合
- 回転を行いたいページだけを抽出 (
qpdf --pages) - 回転後、再結合
- 回転を行いたいページだけを抽出 (
-
画像エディタを利用
- GIMP で PDF の各ページを開き、単純に回転 → 新規 PDF でエクスポート
これらのテクニックは「一括回転・一括結合」が必要な業務や、スクリプトに慣れているユーザーに特に便利です。
まとめ
PDFを回転させるのは、思ったより簡単です。初心者向けは Adobe Acrobat Reader DC や プレビュー、Evince といった無料ツールで十分に処理できます。複数ページをまとめて回転させたい場合は、PDF‑XChange Editor や ILovePDF/Smallpdf のようなリッチ機能を持つツールを使うとスムーズです。
PDF 回転は「一度作ったら変えられない」という固定観念を打ち破り、より柔軟に文書を扱えるようになる小さなテクニックです。ぜひ今回紹介した手順とツールを試し、印刷・資料作成に役立ててください。
お役に立てたなら、この記事を【シェア】や【コメント】でぜひ教えて下さい。次回もPDF関連の便利情報をお届けしますので、お楽しみに!


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